【新年インタビュー】タイガースポリマー 渡辺健太郎社長

2020年01月13日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

米国・タイ拠点の回復に期待

タイガースポリマー 渡辺健太郎社長


 

 国内と海外の子会社との有機的なネットワークによりグローバルな生産・供給体制を構築するタイガースポリマー。海外拠点の現況や国内の営業方針、来期の見通しなどについて渡辺健太郎社長に語ってもらった。

 ◆19年を振り返って。

 19年度上期を振り返ると、ホースやシートの汎用品は苦戦した。一方、自動車部品は国内販売は前年並みを維持したものの、利益面は原材料費や人件費上昇もあり、全般的に厳しかった。

 下期に入り、汎用品は若干持ち直しの兆しが見られる。ただ、自動車部品は、昨秋納入を予定していた製品の立ち上げが今春に遅れた影響や、米国・タイの自動車市況の低迷に加え、日本でも半導体・インフラ向けの需要が減速し、通期業績予想を下方修正した。

 ◆海外拠点の現況は。

 東南アジアは厳しい状況にある。タイは国内販売と輸出拠点の役割があるが、タイ国内への販売が減少しているほか、米中貿易摩擦の影響で、タイから中国、欧州へ輸出する部分も落ち込んでいるようだ。マレーシアも家電用ホースの販売が減少基調にある。

 米国は、産業用ホースを製造するTFCは好調を維持している。ただ、TPMの停滞が米国全体の足を引っ張っている印象だ。

 広州と杭州で自動車部品を製造する中国は、広州の販売は順調なものの、杭州が伸び悩んでおり、中国全体ではほぼ横ばいで推移している。

 ◆国内の既存事業の営業方針について。

 ホースやシートなど汎

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