【新年インタビュー】加貫ローラ製作所 加貫泰弘社長

2020年01月13日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

中計フェーズ2の目標達成へ

加貫ローラ製作所 加貫泰弘社長


 

 加貫ローラ製作所は今年度から中期3ヵ年計画のフェーズ2がスタートした。海外拠点の状況や中計フェーズ2の基本方針、今年の展望などを加貫泰弘社長に聞いた。

 ◆昨年を振り返って。

 納期対応や製品単価について改めてよく考えた1年だった。19年度上期の需要動向は、印刷用は印刷市場が縮小傾向にあり、ロールの使用量も減少傾向にあるものの、工業用分野では、お客様の設備投資案件の情報をしっかりと捉え、受注を獲得できたことで、上期業績は売上・利益とも前年同期比で微増となり計画通りに進捗した。

 ◆御社の強みは。

 各地の100名を超える営業スタッフが印刷用、工業用に関係なく、1社1社お客さまに訪問し、お客さまの課題を解決する提案営業をしっかりと行っている点にある。お客様と顔を合わせ、お客様での課題を当社製品の提案により解決を図る、そんな活動を続けている。

 製品開発では、ゴムロールの表面に加工処理をして、グリップ性が上がるといった、ロールの機能性向上に力を入れている。今後も機能を付加した製品を開発し、お客さまの様々なニーズに応えたいと考えている。

 ◆海外拠点について。

 中国の加貫ローラ(蘇州)有限公司は需要をキャッチできており、業績は順調に伸びている。ただ、中国を取り巻く環境は当社が進出してから8年間で大きく様変わりしている。特に環境規制が厳しく、思うようにことが進まないことも多いが、中国でも高品質なロールを求めるお客さまも徐々に増えている。チャンスが多い国だと思うので、今後も様々な方策を立て、市場を開拓していく。
 また、韓国の韓国カツラも順調だ。現地で作った製品を中国や東南アジアなど他地域へ輸出するケースも増えている。

加貫泰弘社長

加貫泰弘社長

 ◆中計フェーズ2の基本戦略は。

 中計フェーズ2では、目標とする売上・利益の達成に向け、主に次の3点に注力している。一つ目は既存事業のさらなる充実を図ること。2点目

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