【新年インタビュー】十川ゴム 十川利男社長

2020年01月08日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

中国紹興十川が堅調推移 従業員には意識変革を

十川ゴム 十川利男社長


 

 人材育成に積極的に取り組む十川ゴム。十川利男社長に足元の状況や人材育成、今後の経営課題などを語ってもらった。

 ◆19年を振り返って。

 19年はホース、工業用品、その他の各部門共に、概ね前年比横ばいの売上となった。ゴムシートなどで多少の落ち込みもあったが、押出成型品などでカバーし昨年並みを確保した。自動車関連は製品群の一部で狭間となる年度になったため、売上は減少傾向にあったが、環境対応製品などへの改良を推進し、販売の実績を積み上げていく事で巻き返しを目指していきたい。三工場は10月までは順調な受注もありフル稼働状態であったが、11月以降は様々な影響を鑑みると楽観視はできない状況だ。業種別では油圧機器産業や土木建設機械産業、一般機械産業が好調に推移した。ガス産業は国内より海外向けが好調だった一方、天災等の影響もあり、農業園芸産業などは不振となった。

 ◆中国紹興十川の状況は。

 12月決算なのでまだ通期の業績は出ていないが、売上は前年比106~107%で推移しており、概ね好調を維持している。ただ、利益面においては人件費や物流コストの上昇の影響などにより微増95%程度に留まった。日本向けの金型成型品が少し落ち込んだが、中国国内向けや東南アジア向けの金型成型品は増加し、環境対応の燃料ホースも堅調に推移した。売上比率は発足当初は100%日本向けが占めていたが、18年度は中国向けが65%、日本向けが35%と年々中国向けのウエイトが高くなってきている中、昨年は中国向けが70%、日本向けが30%となり、目標としていた売上比率に達することができた。今後はこの比率を維持していく方針だ。

十川利男社長

十川利男社長

 ◆人材不足の対策は。

 新規採用が以前に比べて難しいだけでなく、定年後の退職者も大きく増え、厳しい状況が続いている。採用エリアを拡大したり、インターンシップで本社だけでなく工場設備などの見学も実施し、職場の先輩との懇談を増加させるなどの施策を進めて、最低限の人材確保に努めている。新入社員に対しても、採用担当者が面談に出向いてコミュニケーションをとっている。

 また、女性の採用も引き続き積極的に実施しており、多い年では採用の半分を女性が占める事もあるなど定着してきている。現状は少ないが、女性の管理職も増えつつある状況だ。

 ◆100周年にむけて。

 2025年に当社は100周年を迎える。一人当たりの生産性を高め、効率的な組織を構築するためには、従業員の意識変革が必要だと考える。お金をかけずともアイデアや発想の転換でできる事は多くある。個人の挑戦意欲やモチベーションが向上するように努めていき、積極的にコミュニケーションを図っていきたい。

■アングル■

 「社外で研修を受けたり、展示会を視察したりするなど自己啓発の機会をできるだけ与えていきたい」と話す十川社長。「職位的に上位であろうが、60才を超えていようが、自己啓発をしていかなければならない」とし、社長自ら率先して意識変革を従業員に促す方針だ。「上が変わらないと若い従業員も変わろうとは思わない」と話すなど意識変革への固い決意であった。

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