技術・開発者インタビュー 藤倉コンポジット 撰隆文さん、青海雄太さん

2020年01月22日

ゴムタイムス社

技術・開発者インタビュー 藤倉コンポジット
技術製造本部 技術統括部技術開発グループ サブリーダー 撰隆文さん
技術製造本部 技術統括部技術開発グループ 材料技術チーム 青海雄太さん

左から技術製造本部技術統括部技術開発グループ 材料技術チーム青海雄太氏と技術製造本部技術統括部技術開発グループ撰隆文サブリーダー

左から技術製造本部技術統括部技術開発グループ 材料技術チーム青海雄太氏と技術製造本部技術統括部技術開発グループ撰隆文サブリーダー

 ◎御社の概要を教えて下さい。

  藤倉コンポジットという名前が示す通り、自動車部品のダイヤフラムを中心とした工業用品、住宅のガス機器周りのシール部品、エアシリンダーやレギュレーターなどの空圧制御機器や、ゴム引布を使った救命ボートといったゴム引布の加工品、CFRPを使ったゴルフ・クラブ用のシャフトやロールのブランケットなどゴムを中心とした材料と技術を組み合わせた複合材料を中心に、多彩な製品を製造しています。当社の最大の特徴は、組み合わせて新しい機能を開発する「複合化技術」にあると考えています。新しい機能の開発の結果、マグネシウム空気電池なども上梓しています。

 ◎現在、担当されている仕事を教えてください。

 青海 材料技術チームで、各種材料にコーティングすることにより新たな機能性付与が可能な高機能性フッ素材料である「トフマール」の開発に携わっています。具体的には新規化合物の合成や配合、実際に塗布した際の物性の研究などをしています。

 また、材料技術チームは、製品事業部とは別に、今後事業になりそうな材料を探索する役目もあります。事業にはライフサイクルがありますので、次の事業が我々の材料開発から産まれていくような形を目指しています。材料開発は、初期においては比較的自由に研究開発することができますので、研究者としては大変良い環境だと感じていますが、最終的には事業化の判断が必要になってきますので、事業化というゴールをしっかりと目指していきたいです。

技術製造本部技術統括部技術開発グループの撰サブリーダー

技術製造本部技術統括部技術開発グループの撰サブリーダー

  私は技術開発グループのサブリーダーとして、新規材料を開発する材料技術チーム、新規製品を開発する新製品開発チーム、化学分析とコンピューターシミュレーションを行う評価解析機能設計チームの3つのチームのマネージメントをリーダーと共にしています。技術開発グループは開発品単位では、特に密接な関わりがないので、それぞのチームに報告の機会を設け、全体の方向性を示したり、円滑なコミュニケーションが取れる環境作りを行っています。毎週開催されるフィードバックを中心とした報告会では、前向きな意見が出し合えるような場にする事と、最終的なゴールをどう設定するかなどの開発の方向付けに気を配っています。積極的にコミュニケーションを取り、指導の際にはあえて答えは伝えずに、考える機会を与えるためにヒントだけ提示するように心がけています。

 ◎開発で重要視していることは?

  展示会には積極的に参加するようにしています。展示会に行くことで、自分達の製品について客観的に把握することもできるし、開発者としての自分の立ち位置を判断する材料にもなると考えています。。また、当社が出展する場合には、説明員として営業と協力して売込みなどもしています。私も興味がある展示会には、直接顔を出して調査をしています。

技術製造本部 技術統括部技術開発グループ材料技術チームの青海氏

技術製造本部 技術統括部技術開発グループ材料技術チームの青海氏

 青海 社内だけで開発研究を進めると、視野がどんどん狭くなる傾向があります。アカデミックな分野なら、狭まってもいいのかもしれませんが、当社は幅広く製品を開発していますので、多くの製品をみて、様々な見識を得るためにも、展示会は良い機会になると考えています。

 ◎今後の開発について?

  今後は技術者もマーケティングの視点を持つということが重要だと思います。
この先の流れを技術者が考えながら、開発を推進していきたいですね。新規分野に挑戦する事も重要です。社内では詳しい人に聞きやすいを環境作りを進める一方、大学などとの共同研究のように知見を外部に求めていく事も増えていくと思います。

 ◎技術開発の魅力や醍醐味はどんなところですか?

  何を開発するのか、その先にも何があるのかを自らみつけていく所に魅力を感じます。営業と連携し企画をたて、試作を作製し、最終的に製品に仕上げるというモノづくりのほぼ全てを自分たちで考えながらできるという所は魅力だと思います。実は私は元々コンピューターシミュレーションに携わっており、新製品開発はまだ日が浅いので、学びながら楽しんでいます。これから自分の見えていない醍醐味も見えてくると思います。

 ◎休日の過ごし方は?

  冬場はスノーボードをしています。一時期は年間10回以上行ってましたが、最近はあまり行かなくなったのですが、子供がスキー場に行けるようになりはじめたので、また回数が増えてきていますね。また、プログラミングや、画像処理などもリラックスタイムにやる事の1つです。昔に比べるとPCの敷居が下がってきているので、企業の活動とは別に、その辺の技術も一部知っておきたいとという思いはありますね。

 青海 ミニ旅行や散歩が趣味です。最近では一人で宇都宮に餃子を食べに行きました。予定を立てずに歩き、偶然見つけた神社などに行き、自分が経験した事がないことを経験できるのが昔から好きですね。

*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。

 


 

技術製造部 技術統括部技術開発グループ 撰隆文サブリーダー

技術製造部 技術統括部技術開発グループ 材料技術チーム 青海雄太氏

 


 

イノアックコーポレーション会社名 ㈱イノアックコーポレーション
代表者名 代表取締役(CEO) 井上聰一
代表取締役社長 翁豊彦
所在地 東京本社 〒131-0032
東京都品川区大崎二丁目9番3号 大崎ウエストシティビル4F
社員数 1,917名
(2018年12月31日現在)

 

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