ゴムベルトは6%減を予想 20年ゴム樹脂ベルト需要予測 

2019年12月06日

ゴムタイムス社

 19年ゴムベルト通期見通し 総合計は2年連続の減少

 日本ベルト工業会はこのほど、ゴム・樹脂ベルトの2019年通期と2020年の需要予測を発表した。それによると、19年のゴムベルト生産(新ゴム量)は、同工業会に加盟する7社の総合計は2万4594tで前年比7・3%減、うち内需は1万9552tで同2・4%減、輸出は5041tで同22・6%減の見込みとなった。これにより、総合計と内需は2年連続の減少、輸出は前年の増加から減少に転じる見通しとなった。

 品種別では、コンベヤ生産量が1万3649tで同8・0%減、内需は1万51tで同1・8%増、輸出は3598tで同27・6%減の見込み。

 コンベヤ内需は主要需要先である鉄鋼やセメント向けが好調に推移したことがプラスに寄与した。

 コンベヤ輸出については、豪州や南米など資源国向け需要に伸び悩みがみられ、またベルトメーカーの海外生産シフトが進んでいることもあり、年間を通して低調に推移。

 一方、伝動ベルトの生産量は1万944tで前年比6・5%減。内需は9502tで同6・4%減、輸出は1443tで同6・8%減の見込み。

 伝動ベルトでは、自動車用は、ベルト非装着車種が国内で増加し、内需は大きな伸びは見込めない。一般産業用も米中対立激化により、中国向けの輸出が急減。射出成形機やロボット向けなどのベルトの販売が減少した。

 19年樹脂ベルト通期見通し 合計で1%増

 19年の樹脂ベルト生産量(同工業会に加盟する5社合計)は、121万7380㎡で前年比0・9%増の見込み。主要分野である食品・物流向けは引き続き堅調で、生産量は15年から4年連続の増加を見込む。

 20年の需要予測 ゴム・樹脂ともに減少を予測
 20年の需要予測では、ゴムベルトの総合計は2万3222tで前年比5・6%減を見込む。内需は同5・0%減の1万8579t、輸出も同7・9%減の4643tと前年を下回ると予測。

 コンベヤは、内需が同8・9%減の9157t、輸出が同11・6%減の3181t、合計生産量が同9・6%減の1万2338tと予測している。

 伝動ベルトは、合計生産量が同0・6%減の1万884tを予測。うち内需が同0・8%減の9422t、輸出が同1・3%増の1462tと、内需は減少、輸出は増加を予想している。

 樹脂ベルトの20年需要予測は、生産予想量が同1・2%増の123万2532㎡の見込み。そのうち内需は同1・1%増の116万2332㎡、輸出は同3・2%増の7万200㎡を予測する。

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