技術・品質で勝負するゴムメーカー ハタダ. 配合技術が一番の強み

2019年11月11日

ゴムタイムス社

 

 精密工業用ゴム製品の製造・販売を行う(株)ハタダ.(東京都大田区、畑田芳則社長)。OA機器や医療関連、航空機関連など幅広い分野で事業を展開する同社の現況や今後の方向性などについて、畑田社長に聞いた。

 ◆御社の概要を教えてください。

 1955年、横浜ゴムを独立した創業者の叔父が大田区田園調布に㈲畑田ゴム工業所を設立した後、92年に現在の社名に変更した。事業拡大により事務所が手狭になったため、93年に本社を現在の所在地に移転した。本社では成形と品質保証を手掛け、2001年に試作開発の拠点として本社隣に新設した「Lab.21」では金型製作や研磨、加工を行っている。

 主要製品は、OA機器、工作機械で使われる部品がそれぞれ3割と全体の6割を占め、残りは航空機関連や医療関係など小さな部品となっている。

畑田芳則社長

畑田芳則社長

 ◆御社の強みは。

 一貫生産体制が強み。ゴム金型を社内で製作する設備を持ち、受注から金型、材料配合、検査、成形、検査、梱包という一連の流れを自社内で完結させることができる。特に、配合技術は一番の強みで、配合できる数も千種類を超える。横浜ゴムで配合を担当していた叔父である創業者DNAが今の社員にも脈々と受け継がれていると思う。

 ◆営業戦略について。

 新規顧客を開拓する目的で、展示会に注力している。JISQ9100認証(航空宇宙)を取得した2009年頃から出展を始め、それ以降新規のお客様は着実に増えている。確かにネットによる情報発信も重要。ただ、展示会には目的意識を持った企業が足を運

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