活躍するリケジョ 住友理工 平真由香さん

2019年08月01日

ゴムタイムス社

活躍するリケジョ 住友理工 平真由香さん

 「一から作った材料から、新たな事業や製品につながれば本当にうれしいです」と語る住友理工の平真由香さんは、自動車用ホースの材料開発に携わっている。顧客のニーズに合わせ、求められる特性を持つ材料を仕上げる毎日だ。「ゴムの配合が推測通りの材料特性になるか結果が待ち遠しい」とやりがいを口にするフレッシュな入社二年目だ。

住友理工の平真由香さん

 

◦現在、どのような開発をしていますか?
 燃料ホースなど自動車用ホースの材料開発をしています。その中で、私が主に担当しているのはゴムの配合で、顧客のニーズに合わせた物性を持つゴム材料を開発しています。

◦仕事のやりがいを教えてください。
 まだ入社二年目なので、仕事をするうえで必要な知識や技術を習得することが、単純に面白いと感じています。会社に蓄積された知見を活かしつつ、配合を調整したり、新規材料を取り入れたり、グレードの違いを試したりするなど試行錯誤することにやりがいを見出しています。自分で推測して、配合を組んでいるので、その推測通りに物性が出るのか、または意外な物性が出るのか、結果が待ち遠しいですね。
 また、量産に向けて最終工程まで関わることができるので、工程が最後まで見られることはやりがいにもつながっています。

◦仕事をする上で心掛けていることを教えてください。
 様々な業務を行う中で、納期の確認や管理、仕事の優先順位をつけるようにしています。また、仕事を円滑に進めるために、案件の背景を知り、理解してから仕事に取り掛かることにしています。背景を知ることで、仕事の流れや先を読むことができるので、できる限り知るように心がけています。

 

化学反応のメカニズムの追究に魅力を感じた

住友理工の平真由香さん◦学生時代について教えてください。
 大学は工学部の化学科です。学部時代は化学全般を学び、四年生から高分子化学を専攻し、高分子合成などの基礎的な研究をしていました。大学院でも、そのまま同じ研究室に進み、三年間研究を続けました。化学科に進学したのは、化学が好きだったのが一番の理由です。化学反応が起こった時に、そのメカニズムを追究していく過程に魅力を感じました。

◦現在の職業を選択したのはなぜですか?
 学生時代に高分子化学を研究していたので、高分子化学に携わる仕事に就きたいと考えていました。その中で、住友理工は自動車用ホースや防振ゴムが主力製品ですが、産業用では、地震対策製品や介護製品などもあり、高分子材料の知見が多岐にわたっているため、幅広い研究ができると考えたことが決め手となりました。また、女性としてのライフサイクルを考えた時に、福利厚生や育児休暇などの制度がしっかりしているところも魅力でした。

◦入社当時の印象は?
 研究開発職は、一人一テーマを与えられ、各個人でコツコツと研究をしていくという大学の研究室のようなイメージをしていました。実際は、設計や生産技術などの他部署との連携や、顧客や材料メーカーなど他社との関わりが多く、当初のイメージと大きく異なりました。ですので、コミュニケーションが円滑にできるように、依頼内容を分かりやすく伝えることなどを心掛けるようになりました。

◦現在の職場環境について教えてください。
 各個人にテーマが与えられるという開発体制ですが、まだ私は新米なので、上司と一緒に課題に立ち向かっています。
 分からないことだらけなのですが、不明点や困りごとを皆で解決しようという雰囲気があります。席の近くに上司が配置されるように工夫されており、普段から相談しやすい環境です。
 また、一週間に一度、グループ内で業務の中間報告会があります。担当しているテーマの中から、アドバイスをもらいたいテーマを選んで、進捗状況を報告。それに対して指摘やアドバイスを受けることができます。
 二週間に一回発表が回ってくるので、進捗状況を出さなければいけないというプレッシャーはありますが、方針の違いや方向性を正せるので、非常に良い機会だと思っています。
 上司や先輩は、豊富な知識を持っているので、その方々からのアドバイスは貴重です。

 

アンテナを張り、アイディア力を磨きたい

住友理工の平真由香さん◦今後、どのような開発をしていきたいですか?
 今は顧客のニーズがあり、それを形にしていくのが仕事ですが、今後は今までにない材料を作り、自ら提案していけたら面白いと思っています。
 そのためには、世の中のニーズや流れを知る必要があるので、アンテナを張り、アイディア力を磨いていきたいです。
 指示通りの仕事をするだけではなく、自発的に研究開発ができる環境なので、常にチャレンジすることを心掛け、様々な手法を模索していければなと思います。
 一から作った材料から、新規事業や製品につながれば本当に嬉しいです。

◦仕事とプライベートを両立するために心掛けていることはありますか?
 プライベートを充実させるために旅行や映画鑑賞などの予定を積極的に入れるようにしています。休日に予定を入れることで、それに向かって仕事を頑張ろうというモチベーションアップにつながっています。

◦休日の過ごし方は?
 休日は一カ月に一回程度、旅行に行っています。昨年は一泊二日で和歌山の熊野古道を三時間歩いてきました。
 全国制覇することを目指していて、これまでに7割の都道府県にいきました。行ったことのない所を旅するのは、ワクワクしますし、なにより癒されます。他には、社会人になって運動をしようと思って、会社のテニス部に所属しています。毎週土曜日と月一回の水曜日の定時後に行われており、ときどき参加しています。

*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。

本文:2328文字

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