【夏季トップインタビュー】バンドー化学 吉井満隆社長

2019年08月26日

ゴムタイムス社

 

■ 夏季トップインタビュー

ニッチ分野でトップ製品を 製品MIXの改善目指す

バンドー化学 吉井満隆社長


 

 バンドー化学は、「グローバルで“際立つ”サプライヤー」を目指す中長期経営計画を策定している。吉井満隆社長に、足元の業績や新規事業への取組みなどを聞いた。

◆足元の業況は。

 今年度の第1四半期の業績は不本意ながら、減収減益となった。農業機械用の伝動ベルトや二輪車(スクーター)用の変速ベルトなど得意とする分野での不振や米中貿易摩擦による影響が中国、アジア地域の減速につながったことが業績に響いた。

 ◆今後の見通しについては。

 地域別では、インドでは足元の生産が回復してきており、下期にかけて業況が上向くものと見込んでいる。

 中国では農業機械用が下期以降に増加する見通しであり、監視カメラ分野も復調する傾向にあるので、少し明るさが見えてきている。ただし、売上の減少に合わせ、現地法人における固定費部分の削減を実施することも視野に入れている。

 アメリカでは工場人員の雇用が安定しないことが不良率の上昇につながっている。工場の生産体制の改善や標準作業の再徹底などを実施しており、成果が現れると期待している。

 全体の販売に関しては、特徴のある製品の販促に注力していきたい。ニッチ分野でトップを取れる製品の開発を一つずつ、スピードを上げて進めていきたい。また、利益率が低い製品の採算改善を進めるとともに、採算の高い製品の販売拡大

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