【新年インタビュー】バンドー化学 吉井満隆社長

2019年01月01日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

新事業が利益に貢献
高付加価値製品への転換を推進

バンドー化学 吉井満隆社長


 

 バンドー化学は、「グローバルで“際立つ”サプライヤー」を目指す中長期経営計画を策定している。吉井満隆社長に、中長期経営計画第2ステージ(BF―2)の進捗状況をはじめ、足元の業績、新事業の創出の成果、19年の抱負などを語ってもらった。

◆昨年を振り返って

 18年度上半期の業績は全地域で増収増益となった。過去数年を振り返ってみても、非常に良いレベルで進捗した。特に、電子資材分野で精密研磨材「TOPX」の量産採用がスタートし、収益に貢献した。また、高機能エラストマー製品事業についても、売上は為替の影響もあり減収となったものの、利益は大きく増益となった。数年前から単純な加工製品から付加価値の高い製品に製品転換を進めてきたことが、ようやく成果となって出てきた。

◆中期経営計画の進捗状況は

 18年度はBF―2の初年度にあたる。BF―2では、「新事業の創出」を一丁目一番地の課題に掲げており、電子資材分野や医療機器・ヘルスケア機器分野に向けて、形となった製品群の事業化に取り組んでいる。「コア事業の拡大」については、伸びる市場に特化した製品開発を推進し、付加価値の高いビジネスに変えていく方針だ。「ものづくりの深化と進化」については、製法の革新を続けており、生産効率の向上のため、自働化・省人化を進めている。将来的には、AIとかIOTを活用したスマート工場化も目指している。

◆海外拠点の現況は

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