【新年インタビュー】ニチリン 前田龍一社長

2018年01月12日

ゴムタイムス社

 2020年を最終年とする中期経営計画「NGS2020」が今年折り返し地点に入ったニチリン。「中計前半の3年間は90点」と評価した前田龍一社長に昨年を振り返ってもらいつつ、今後の経営方針や課題などを聞いた。

―昨年を振り返って

 国内、海外とも総じて順調だった。国内では自動車生産が増えたことや、VW向けのパワステ(PS)ホースの売上増、また特需もあり国内販売は回復傾向で推移した。

 海外では、米国ではPSの電動化に伴い、PSホースの需要が減り厳しい状況にある。そこでPSに代わる新商品としてIHX(内部熱交換器)に注力している。IHXはすでに主な自動車メーカーから注文をいただいており、今後も拡販が期待できる商品だ。

 中国では工程改善や原価低減活動を進めている。工程改善ではロボット導入に加え、金具の内製化、現調化にも取り組んでいる。また、日系自動車メーカーの販売が好調であったこともあり売上だけでなく利益も増えた。

 二輪車用ホースが中心の東南アジアでは、ブレーキホースに加え、フューエルホースなど製品群が広がり、売上の上積みを図ることができた。

 こうした状況を踏まえ、通

 

全文:約1352文字

関連キーワード: ·