【新年インタビュー】西部ゴム商組 祖父江一郎理事長

2018年01月09日

ゴムタイムス社

 組合員を対象とする研修や勉強会、視察研修だけでなく、若い世代に提供するなど、精力的に組合活動を展開している西部ゴム商組。祖父江理事長に、17年の組合活動、組合の役割や課題などを聴いた。

◆17年の組合活動を振り返って。

 例年どおり、研修会をはじめ、商品説明会などを開催した。視察研修では、17年は国内優良企業視察研修を実施した。我々の取り巻く環境やビジネス環境は、ITやAI、IoTなど身近に置き換わりつつある。そこで、IoTを使った工場運営を行っている日立工場を見学した。IoTを使ってどういう工場運営をしているかを学ぶ良い機会となった。今後も視察研修は、会員に役立つテーマを選んで実施していきたい。

◆国内の需要動向は。

 ホースやベルト商工懇談会のメーカー様の現況では、忙しい環境だと聞く。メーカー様の需要が良い方向になっていることは久しぶりだ。

 最近話題になっているEV(電気自動車)に関しては、中国や海外自動車メーカーによると、2025年に自動車の25%がEVに変わるという。また、国内自動車メーカーでは2030年あたりをめどに変わると予測している。年間2800万台の自動車生産台数をほこる中国の動き次第では、先行きが不透明だ。17年は関西地区もインバウンド需要で賑わっているが、何もかも中国の動向で変わる状況では懸念を抱いている。

◆組合の役割について。

 組合員の会社様単体でできないようなことを、組合として取り組んでいくことが重要だ。そのため、一般社員研修をはじめ、ゴム技術の研修、管理者の研修、女性だけの研修など多岐に渡る研修事業を中心に開催している。この組合はものもとは、オーナー経営者が集まり、オーナー経営者だけのサロン的ものだった。その後、メーカー様も賛助

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