【現場力】日本システム開発 配合設計支援システムMDSSに注力 顧客の声を反映して利便性が向上

2017年09月29日

ゴムタイムス社

 独立系システム開発会社としてソフトウェアの受託開発を手がける日本システム開発(東京都新宿区、亀井政之社長)はこのほど、配合設計支援システムMDSSの最新版(Ver・4・3)をリリースした。同製品の特長や今後の展開などについて、システム本部製品企画部担当営業の古川研二氏に聞いた。

―MDSSの概要について。

 MDSSはゴムの配合設計における配合データの有効活用や技術継承などさまざまな課題を解決するシステム。2011年にリリースして以来、年2~3回のペースでお客様の要望を反映させたバージョンアップを行っている。同製品を導入されたお客様には年間保守サービスを行っており、その中で新バージョンを随時提供している。

―最新版の特長は。

 まず、原料ゴムの基本硬度と配合剤の硬度変化の数値をマスターで設定することにより、配合時の硬度予測が可能となった。素練り、未加硫での混練り、加硫練りなど段階的に使用機械が変わるプロセスを登録し、使用機械ごとに投入原料や練り条件を管理できるようになった。

MDSSはユーザーの声を反映して改良を重ねていると述べる古川氏

MDSSはユーザーの声を反映して改良を重ねていると述べる古川氏

 また、物性マスターでは、試験項目に対して条件(温度や時間など)を別途設定できるようになった。従来の仕様と比べ、試験項目のマスター作成がシンプルになり、項目選択時のストレスも軽減できた。物性の規格値を設定することで規格範囲外の物性値が画面上で色分けされ識別しやすくなった。

 さらに、1つの開発テーマで複数回試作

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