【夏季トップインタビュー】バンドー化学 吉井満隆社長

2017年08月21日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の2022年度に向けた中長期経営計画は、今年度が第1ステージの最終年度となる。吉井満隆社長にその進捗状況を始め、足元の業況、海外拠点の現状、今後期待する分野、IoTやAIへの取り組みについて聞いた。

 ◆足元の業況は。

 ほぼ前年並みで推移している。国内では、売り上げの45%を占める自動車部品は、軽自動車の税制改正のタイミング等で生産台数が落ちていたが、今期はその影響がないため、やや改善している。産業資材は、伝動ベルトは前年並みで推移している。コンベヤベルトも価格競争を避け、採算を重視した受注活動を継続しており、前年並みで推移している。

 海外は、中国は成長が鈍化して「巡航速度」になってきた。足元ではTHAADの問題で特定顧客の販売が不調なことも業績に影響を及ぼしている。また中国では環境規制も強化されてきた。農機用は堅調に推移しており、中国でも当社の強みが活かせる領域において、さらなる拡販に取り組んでいきたい。

 ◆海外拠点の現況は。

 中国以外では、ベトナムやインドは堅調に推移している。ベトナムでは、スクーター用ベルトが好調ということもあり、土地を取得し新工場への移転・拡張の準備を進めている。 インドも、スクーター用ベルトが好調であり、グルガオンの本社工場を移転するとともにバンガロールの工場でも生産設備の増強を進めている。その他メキシコでは2年前に販売拠点を作った。定期的に購入してもらえる顧客を複数社獲得でき、販売が軌道に乗り始めたと言える。

 ◆中計の進捗状況は。

 第1ステージは今年度が最終年度となる。このステージの狙いは既存事業を強化することで、具体的には、売上高1,000億円、営業利益100億円を掲げ、営業利益率が常時10%出せる体質の会社にすること。もう1つは、第2ステージで思い切った投資を行うための新事業のネタを形あるものにすることだ。

 既存事業の強化では、ベトナムやインドをはじめ海外売上は拡大しているが、自動

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