11 年のタイヤ原材料消費量実績 タイヤコードは1・9%増の31万トン

2012年03月19日

ゴムタイムス社

自動車タイヤは①原料ゴム②タイヤコード③カーボンブラック④ビードワイヤー⑤配合剤等100種類を超える原材料で構成されているが、このほど自動車タイヤ協会が11年の自動車タイヤ用原材料消費実績をまとめた。
 自動車用タイヤの約半分の原材料は石油(ナフサ)を原料とする化学製品であり、石油に対する依存度は高い。
 消費構成割合はタイヤの約半分はゴム(天然ゴム32%、合成ゴム24%)から構成され、次いでカーボンブラック28%、タイヤコード14%の順となっている。 
 11年の原料ゴム消費は天然ゴム、合成ゴム、再生ゴムともに東日本大震災による自動車減産の影響で3月、4月と落ち込んだが、その後はほぼ前年比並みに推移した。
 年間では天然ゴムが68万1568トン、前年比4・0%、合成ゴムが51万2333㌧、前年比1・0%、再生ゴムが1万3019トン、前年比0・1%減となった。
 カーボンブラックも、3月4月に減少に転じたが、その後は前年比並みに推移し、60万2077㌧、前年比1・3%増となっている。
 タイヤコードは全体で31万5317トン、前年比1・9%増となり、このうち強力人絹が3998トンで11%増、ナイロンが2万2447トンで10・1%増、ポリエステルが4万5188トンで1・4%減、その他が1041トンで8・7%減となった。