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【新年インタビュー】フォルボ・ジークリング・ジャパン 佐藤守社長

2019年01月01日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

工場の生産性向上さらに加速

フォルボ・ジークリング・ジャパン 佐藤守社長


 

 昨年12月に設立50周年を迎えたフォルボ・ジークリング・ジャパン。「これまで支えていただいたお客様やお取引先らとともに、次の50年も飛躍したい」と語る佐藤守社長に、ベルト部門の状況や今年の展望などを尋ねた。

◇昨年を振り返って。

 18年12月期の業績は計画通りで進捗し、売上は対前年比で104%を見込んでいる。搬送・加工工程用樹脂ベルト「トランジロン」、高速駆動・軽搬送平ベルト「エクストレマルタス」、プラスチックモジュラーベルト「プロリンク」をはじめとしたベルト部門の主力製品全体で前年を上回る販売となった。食品、物流、製造業など各種産業分野において販売実績が堅調に推移したことで、販売実績全体を押し上げたと考えている。

◇分野別の動向は。

 当社の主力分野のひとつである食品では、粘着性や屈曲性、耐熱性などでより付加価値の高いベルトに注力している。特に、戦略商品と位置付ける「ProsanフルシールHACCPシリーズ」は昨年も引き続き好調を維持した。さらに、ベルトとエッジシールを完全一体化させた独自技術「スマート・シール加工」の需要も伸長している。昨年6月に改正食品衛生法が公布され、食品製造における衛生管理に今後さらなる厳格さが求められる。このような状況の中で、当社はいち早くHACCPコンセプトをサポートした製品を提供すべくProsanを中心としたプロモーション活動に精力を傾けてきたことが奏功していると感じている。

 物流分野では、昨年も全国各地で増設・新設された配送センターの物件を獲得できたことが堅調さを維持できた最大の要因だと考えている。また、自動車関連や製鉄、化学などの製造分野においても弛まない営業活動を行うことで、ベルト販売の底上げに貢献していると考えている。

◇営業戦略について。

 当社は、主に代理店販売を行っている為、販売代理店様との関係性をより強固にすることが、目標として掲げている『年5%成長』を実現する上で重要な要素となっている。そのため、例年出展しているFOOMA(国際食品工業展)だけでなく、販売代理店を対象とした販売セミナーや製品研修会を定期的に実施することにより、当社製品に対する認識を深めてもらうことが重要だと考える。そして、販売代理店様のご協力のもと地道な営業活動を継続的に実施することにより、新しい集客や販売機会の創出につなげていく。

◇静岡工場の現況は。

 静岡工場では原反生産とベルト加工を手がけている。年々需要が高まる中、ベルトの供給を切らさないことが最重要課題のひとつであり、ベルト原反生産の改善・向上に常に取り組んできた。その成果もあり、おととしは納期でお客様にご迷惑をかけた為、昨年は需要に供給が何とか対応できる体制に移行できたと考えている。サプライチェーンにおける計画の精度向上や動態変化への柔軟な対応を改善し、設備拡充や人員増強を行うだけでなく、若い世代に技術伝承を目的とした社員教育にも力を入れて次世代へつなげていきたいと考えている。今後も加工現場の生産性向上に取り組み、工場全体の生産性を上げていきたい。

◇今年の展望を。

 今年は昨年の実績見込対比で売上104%を計画している。分野別では、食品向けをさらに強化していきたい。当社が持っている多様なベルトを提供することで、差別化を図りながら、広くお客様に食の安全安心を提供していきたいと強く考えている。また、物流向けも引き続き新規物件を獲得し成長したいと考えている。工業用品では自動車関連を含めてニーズを深掘りし拡販に努めていきたいと考えている。

(アングル)
「私が社長に就任した際の最大のミッションは持続的成長とスムーズな世代交代」と語る佐藤社長。社長就任後は若手の採用を強化しつつ、部門長になる前の中堅層には権限と責任を与えて、次の会社を担う人材の育成に力を入れている。実際、若い人材も増えて社員数も増えているという。世代交代を進めたい佐藤社長の思いは会社全体に浸透しているように感じた。

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【新年インタビュー】フォルボ・ジークリング・ジャパン 佐藤守社長

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