【CEOインタビュー】レヴガム社(イスラエル) ラン・ザミールCEOに聞く タイヤリサイクルに貢献 新ゴム脱硫再生技術を紹介

2018年06月15日

ゴムタイムス社

■ CEOインタビュー

タイヤリサイクルに貢献 新ゴム脱硫再生技術を紹介

レヴガム社(イスラエル)ラン・ザミールCEOに聞く


 

 新しいゴム脱硫再生技術を日本に紹介するため、イスラエルに本社を置くレヴガム社のラン・ザミールCEOが来日し、同社の技術や日本での事業展開などについて語った。

 ―レヴガム社について。

 1998年にイスラエルに設立され、ロシアから移住した3人の化学者がゴムの架橋ネットの切断に特化した研究を行い、独自のゴム脱硫再生技術を開発した。これまでにEUやアメリカ、日本など9の国と地域で特許が承認されており、イタリアやインドなどの工場で再生ゴム技術システムのライセンス契約を結び、タイヤのリサイクル事業を行っている。

 ―新しい脱硫再生技術について。

 破砕した廃タイヤに当社が開発したEDV(Ecological De‐Vulcanizer)という改質剤を重量比で約3%添加し、ローラーミルで約20回練ると、特殊な化学変化で架橋ネットが切断され、DRC(Devulcanized Rubber Compound)という再生ゴムに生まれ変わる。DRCは天然ゴムに匹敵する性能を有しており、タイヤ製造用途でも10%以上、非タイヤ用途向けでは20%以上の配合が可能で、世界でも競合する企業がいない独自の技術だと自負している。

 ―海外での採用状況は。

 イタリアのラバー・コンバージョン社とライセンス契約を結び、ピレリ社に約3年前から採用されている。また、インドの二輪・自動車タイヤ大手のTVSグループともライセンス契約し、アポロタイヤに約15年前から採用されている。

レヴガム社ザミールCEO

レヴガム社ザミールCEO

 ―日本での事業化は。

 破砕した古タイヤに当社のEDVを添加し再生ゴムの原料を生産するというライセンス提供モデルを、ネプチューングループを通じて提案し、

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