【新年インタビュー】三ツ星ベルト 垣内一社長

2018年01月09日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルトの17年度中間決算は、営業利益・経常利益ともに過去最高を更新した。垣内一社長に17年度からスタートした中期3ヵ年計画の進捗状況や期待分野などを聞いた。

―昨年を振り返って

 業績は順調に推移しており、これも全社員が頑張ってくれているおかげだ。ただ、課題も多く、それを一つひとつ解決しながら地道にレベルアップを図りたい。企業風土を例に挙げると、良い点はもちろん継承していくが、時代に合わなくなった部分は改善を図り良くしていきたい。

―国内・海外の状況

 国内、海外ともに順調だ。海外では大きく落ち込む地域も見られなかった。東南アジアを中心に好調で、海外の各工場はほぼフル稼働の状態にある。

―分野別の動向について

 一般産業用は伸びており、特にロボットや射出成形機向けの伝動ベルトが好調だ。国内ではロボットで省人化を図ったり、海外も人件費上昇を理由にロボットを活用する動きが広がっている。自動車用では国内は補修市場が若干伸び悩んでいるものの、それ以外は順調。その他、搬送用樹脂ベルトも食品向けが伸長している。

―中計の進捗状況は

 17年度は売上高が670億円、営業、経常利益はそれぞれ74億円を見込んでおり、達成できるだろう。また、中計最終年の19年度は売上高700億円、営業、経常利益78億円の目標に向け、産業用では高負荷ベルトの用途展開と拡販、自動車用では機能部品の開発と拡販など、各分野で重点項目を掲げ取り組んでいる。各項目ともおおむね順調に進んでいるが、製品開発スピードはもっと上げていきたい。

―期待する分野は

 電動化により国内では今後ベルトを

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