受講可能な形式
趣旨
■講演ポイント
ピッカリングエマルションとは、固体粒子が液液/気液界面に吸着して液滴を安定化したシステムである。疎水化シリカ、粘土鉱物などの固体粒子がエマルションや泡を安定化することが知られており、化粧品・食品業界では既に実用化も進んでいる。
この現象を利用すれば、いわゆる界面活性剤を使わずに製剤を調製できるだけでなく、多孔性材料や刺激応答性材料、薬物送達システムの開発にもつながる。
本講演ではピッカリングエマルション・泡の作り方、安定化のコツを説明したうえで、食品や化粧品業界で利用された例を紹介する。さらに、刺激応答性ラテックスを用いたエマルションについても解説し、今後の応用の可能性を展望する。
■受講後、習得できること
・ピッカリングエマルション・泡の作り方
・ピッカリングエマルション・泡の安定化のコツ
・ピッカリングエマルション・泡の特性と機能
・食品・化粧品・医薬品における応用例
受講対象者
日時 | 2016年1月15日10:30~16:30 |
---|---|
講師 | 山形大学大学院 理工学研究科 バイオ化学工学分野 准教授 工学博士 野々村 美宗 |
講師略歴 | |
受講料 | 1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付) *1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,640円 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。 |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | 情報機構 |
配布方法 | |
お申込み |
プログラム
1.はじめに
1.1 ピッカリングエマルション・泡とは
1.2 ピッカリングエマルションの歴史
1.3 ピッカリングエマルションの特性と機能
2.ピッカリングエマルション・泡生成のメカニズム
3.ピッカリングエマルションだけではない? 固体粒子の形作る組織構造
3.1 泡
3.2 リキッドマーブル・ドライウオーター
3.3 多相エマルション
3.4 バイコンティニュアス構造
4.どうやって作る?どうすれば安定化できる?
4.1 ミキサーの選び方とマイクロデバイスの作り方
4.2 安定化のための粉と油の選び方
4.3 高分子の添加・液滴のゲル化による安定化
5.ピッカリングエマルションの応用例
5.1 食品への応用
5.2 化粧品への応用
5.3 医薬品への応用
5.4 化学品への応用
<質疑応答>
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。