受講可能な形式
趣旨
■講師より
プラスチック・ゴム・繊維や複合材料などの信頼性を支える耐久性は環境条件や使用条件に左右される。本セミナーでは高分子材料の劣化解析法・耐久性の評価法・寿命予測法を具体的に示す。尚、セミナーまでに寄せられた質問はもちろん、セミナー当日の質問にも可能な限り回答する。
■受講対象者
・高分子材料の研究開発者で、劣化の評価や信頼性の構築に従事している方
・高分子材料を用いた商品・製品の品質評価・品質保証担当者(耐用年数を決める立場の方)など
■受講して得られる知見、情報
・高分子材料の劣化機構と劣化解析方法
・目的に合致した高分子の耐久性評価方法
・寿命予測・耐用年数の定め方についての考え方と具体的手法
受講対象者
日時 | 2016年1月18日12:30~16:30 |
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講師 | 神奈川大学 名誉教授 工学博士 大石 不二夫 |
講師略歴 | |
受講料 | 1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付) *1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,240円 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。 |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | 情報機構 |
配布方法 | |
お申込み |
プログラム
1. はじめに-緒言-
2. 高分子耐久性への3つのアプローチ
2.1 劣化解析
2.2 耐久性評価
2.3 寿命予測
2.4 高分子材料の劣化の基本要素
2.4.1 光
2.4.2 力
2.4.3 熱
2.4.4 電気
2.5 劣化解析の定義
2.6 耐久性評価の定義
2.7 寿命予測の定義
3. 高分子の劣化解析・
耐久性評価・寿命予測のポイント
3.1 劣化解析の手順・ポイント
3.1.1 試料の内容の明確な把握
3.1.2 劣化条件の明確な把握
3.1.3 測定項目の選択
3.1.4 科学的なデータ解析
3.1.5 実験の結論・結果の意味
3.2 耐久性評価の手順・ポイント
3.2.1 目的とそれに合致した実験計画の策定
3.2.2 寿命予測へつなげるための耐久性評価
3.2.3 評価方法の選択と標準試験法との関係
3.2.4 材料科学的な判断
3.3 寿命予測の手順・ポイント
3.3.1 「材料」と「機能」の意味、関係性
3.3.2 機能の寿命の明確な定義付け
3.3.3 寿命判定基準とシミュレーション
3.3.4 中間結果の検討
3.3.5 模擬試験や促進試験、フィールドデータの総合比較
3.3.6 シミュレーション結果の判定、結論付けの当事者間の合意
3.3.7 要求機能や経済性等も加味したシステム工学的な結論付け
4. 各種寿命予測法の特徴と選定方法
4.1 タイプ別の寿命予測方法
4.1.1 反応速度論に基づく寿命予測法~アレニウス法~
4.1.2 統計的手法による寿命予測
4.1.3 材料破壊理論や破壊観察に基づく疲労やクリープの予測法
4.1.4 標準化された促進試験法による寿命予測
4.1.5 コンピューターシミュレーションによる寿命予測
4.1.6 実物試験体によるシミュレーション
4.1.7 シミュレーター(模擬実験装置)によるシミュレーション
4.1.8 ウェザーメーターによる耐侯性のシミュレーション
4.1.9 新促進実験法とフィールドテストとの相関~C型寿命予測法~
4.1.10 現場回収品と室内促進試験より推定する方法
4.1.11 比例倍数法による寿命予測法
4.2 自動車用材料についての各種手法
4.2.1 TMCLの特徴・適用範囲・制約
4.2.2 PASの特徴・適用範囲・制約
4.2.3 SAICASの特徴・適用範囲・制約
4.2.4 ATA
4.2.5 剪断特性
5. おわりに・まとめ
<質疑応答・名刺交換・個別相談>
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。