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バイオプラスチックの最新動向とバイオリファイナリーの現状と将来展望

~地球環境・資源・廃棄物問題の抜本的解決のために 、バイオベース・プラットホームケミカルとバイオリファイナリー最前線 、バイオプラスチックの最新動向 ~

ゴムタイムス社

受講可能な形式

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趣旨

 昨今の地球環境・資源・廃棄物問題の背景下、再生可能なバイオマスを原料とするバイオプラスチックの開発が進められる中で、これまで原料としてはコーン等の食料資源が用いられてきたが、近年は食料問題と競合しない非可食バイオマスを原料とするバイオプラの開発が活発化している。例えば、次世代バイオプラとして世界的に新設・増産計画が相次ぐポリ乳酸に関しても、最近日本で木材パルプから酵素法によるセルロース系糖質の乳酸発酵によるPLAの画期的な製造法が報道されている。また、世界的には木質・草本系バイオマスからパラキシレンを経る100%バイオベースPETの開発と実用化が進展しつつある。

 本講では、これら非可食バイオマスを原料とする新しいバイオリファイナリーの現状と将来展望を交えながら、次世代バイオプラスチックとして期待される有力素材・技術・市場開発の最前線を踏査する。

受講対象者

◇地球環境保全と持続的な資源循環型社会に向けての業界や法規制動向
◇非可食バイオベースモノマーや化学品の最新開発動向と技術的課題
◇新規バイオプラスチックの開発動向と基本特性、用途・製品・市場開発動向
上記項目に興味・関心のある方

日時 2026年1月30日10:30~16:30
アーカイブ視聴 2026年2月5日~2026年2月19日
講師 望月政嗣(元京都工芸繊維大学特任教授、工学博士、高分子学会フェロー)
講師略歴

[略歴]
1968年 京都大学工学部高分子化学科卒。京都大学工学部助手を経て
1969年 ユニチカ㈱入社、中央研究所から大阪本社技術開発企画室を経て
2003年 理事、テラマック事業開発部長。この間山形大学と京都工芸繊維大学客員教授、京都工芸繊維大学バイオベースマテリアル研究センター特任教授兼務
2007年 ユニチカ㈱定年退職後、京都工芸繊維大学繊維科学センター特任教授(常勤)として5年間勤務。この間、日本バイオプラスチック協会(JBPA)識別表示委員会委員長、(社)繊繊学会理事関西支部長等を歴任。繊維学会功績賞、日経BP技術賞、その他を受賞。

受講料 45,000円/1名(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
お申込み このセミナーに申込む
注意事項 ※アーカイブ配信のみご希望される方は、「このセミナーに申込む」より【アーカイブ配信のみ】となっている方をお選びください。
※アーカイブ配信実施セミナーの場合、リアルタイム視聴でご受講される方は、無料で「アーカイブ配信」を閲覧できます。振り返り学習に活用ください。

プログラム

1.地球環境・資源・廃棄物問題の抜本的解決のために
 1-1. 石油由来合成高分子化合物が内包する地球環境・資源・廃棄物問題とは
  1)原料枯渇問題…50年後に枯渇、そこに至る迄に需給関係から価格高騰必至
  2)地球温暖化問題…焼却に伴う温暖化ガスの増大
  3)廃棄物問題…海洋プラスチック汚染問題等
 1-2. 海洋プラスチック汚染の実態と生分解性プラスチックの役割
  1)海洋プラ濃度の経年変化(累積増加)曲線
  2)海洋汚染問題に対する短期的視点と長期的(グローバルな)視点
  3)海洋自然生態系が許容し得る分解速度、ポジティブ・コントロールとは?
 1-3.バイオプラスチックの識別表示制度と環境負荷低減効果
  1)日本バイオプラスチック協会(JBPA)識別表示制度(2021年9月改定)
  2)カーボン・フットプリント…LCAによる環境負荷の客観的・定量的評価
 1-4.世界の法規制、グリーンガイド指針、業界動向

2.バイオベース・プラットホームケミカルとバイオリファイナリー最前線
 2-1.バイオマス資源
  1)可食バイオマス…デンプン(トウモロコシ)や廃糖蜜(サトウキビ)
  2)非可食バイオマス…リグノセルロース(茎や葉、雑草、稲わら、廃木材)、ヒマシ油、廃植物油、その他
 2-2.非可食バイオマスファイナリーとプラットフォームケミカル
  1)シュガープラットフォーム…セルロース系糖質から微生物発酵又は触媒化学的手法により化学品を得る
  2)合成ガス(CO, H2)プラットフォーム…低酸素下の熱分解ガスから化学品を得る
  3)バイオマスナフサ調製法と誘導化学品…廃植物油の高温熱分解から得るバイオマスナフサのクラッキング(エチレン等)
 2-3.バイオベースモノマー又は中間体
  1) C2…エチレングリコール(EG)
  2) C3…グリセリン、乳酸、1.3-プロパンジオール(PDO)、3-ヒドロキシプロピオン酸(3-HP)、アクリル酸
  3) C4…コハク酸、1,4-ブタンジオール(BDO)、γ-アミノ酪酸(GABA)
  4) C6…ソルビトール、イソソルバイド、フランジカルボン酸(FDCA)、アジピン酸
  5) C8…p-キシレン(PX)
  6) C10…セバシン酸
  7) C18…リシノール酸

3.バイオプラスチックの最新動向
 3-1.バイオポリエチレン(bio-PE)
 3-2.バイオポリプロピレン(bio-PP)
 3-3.バイオポリエステル(bio-PES)
  1)生分解性バイオポリエステル
  2)非生分解性バイオポリエステル
 3-4.バイオポリアミド(bio-PA)
 3-5.バイオポリカーボネート(bio-PC)

4.質疑応答

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

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