~分子シミュレーション法の基礎、解析方法と得られる物理量、高分子材料設計への応用、機能性分離膜の設計、ソフトウエアの利用~
受講可能な形式
趣旨
分子シミュレーション法は,原子・分子レベルのシミュレーションにより,マクロな熱力学量や各種物理量を直接算出できる特徴があり,ミクロな構造制御による材料設計に適した手法である。コンピュータの高性能化に伴い,材料開発に実用的に活用されつつある。データ駆動型の材料設計とは相補的な関係にあり,両者の協調により活用の道が広がる。
本セミナーでは,分子シミュレーションの基本原理,具体的な計算手法,物理量の算出法について,基礎から丁寧に解説する。さらに,機能性分離膜の設計に焦点を当て,高分子材料開発における分子シミュレーションの活用法を,具体例を示しながら解説する。
受講対象者
・原子・分子レベルのシミュレーションによる材料設計に興味のある方。
・データ駆動型の材料開発に従事されている方で,より広く周辺技術を学びたい方。
・若手技術者や新人の基礎教育の一環としての受講にも適しています。
| 日時 | 2026年1月23日13:00~16:30 |
|---|---|
| アーカイブ視聴 | 2026年1月29日~2026年2月12日 |
| 講師 | 玉井 良則(福井大学 学術研究院 工学系部門 物理工学講座) |
| 講師略歴 | 1990年 京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻修士課程修了。 |
| 受講料 | 45000円/1人(税別) |
| 会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
| 主催会社 | ゴムタイムス社 |
| 配布方法 | PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
| お申込み | このセミナーに申込む |
| 注意事項 |
※アーカイブ配信のみご希望される方は、「このセミナーに申込む」より【アーカイブ配信のみ】となっている方をお選びください。 ※アーカイブ配信実施セミナーの場合、リアルタイム視聴でご受講される方は、無料で「アーカイブ配信」を閲覧できます。振り返り学習に活用ください。 |
プログラム
1.分子シミュレーション法の基礎
1-1 計算科学の方法
1-2 原子間相互作用と力場
1-3 周期境界条件
1-4 運動方程式の解法
1-5 長距離力の計算(エワルド法)
1-6 アンサンブルの発生(温度,圧力制御)
2.解析方法と得られる物理量
2-1 静的諸量(温度,圧力,分子構造,動径分布関数,構造因子)
2-2 ダイナミックス(輸送係数,時間相関関数,スペクトル)
2-3 自由エネルギー
3.高分子材料設計への応用
3-1 分子シミュレーションの実際
3-2 アモルファス構造の生成
3-3 結晶構造の生成
4.機能性分離膜の設計
4-1 分子シミュレーションによる膜設計の指針
4-2 膜構造の再現と自由体積解析
4-3 気体透過係数の推算
4-4 高性能CO2分離膜の材料設計
4-5 非平衡分子動力学法の活用
5. ソフトウエアの利用
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。