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プラスチック・ゴム・粘/接着製品の劣化メカニズムと寿命予測・劣化加速試験条件の設定手法

~エクセルで導いた劣化・寿命予測データ手法を理解する~

ゴムタイムス社

趣旨

 樹脂製品が熱負荷により、その特性が低下した場合、因子はその特性値と温度と経過時間の3つである。この場合、特性値と温度、特性値と経過時間が相関関係にあれば特性値を目的変数とし、残り2つの因子を説明変数として重回帰分析を行えばその特性の寿命予測が可能である。

 更には、設定する寿命予測式がアレーニウス式の様な法則式に基づいたものであれば、関係者に対する理解が得られ易い。

 本講座では、対象をゴム・プラスチック・粘/接着製品全般とし、各種劣化モードにおける寿命予測を重回帰分析の手法により、アレーニウス型やラーソンミラー型の予測式設定に繋げたため、予測結果が実際のデータにきわめて近似することを特徴とする。

 また、ほとんどの事例について劣化メカニズムを解説しているので、類似の不具合が発生した際には、迅速で的確な対策が策定できる内容としている。

受講対象者

ゴム・プラスチック製品の開発、設計、品質管理、品質保証、評価・実験、生産技術に携わる担当者

日時 2020年02月21日10:30~16:30
地域 東京都
会場 森下文化センター3F第3研修室 会場地図
講師 川瀬豊生(川瀬テクニカル・コンサルタンシー)
講師略歴

 1970年:日産自動車(株)入社
○日産自動車(株)での職務(1970年~1999年)
 内外装樹脂部品開発
 樹脂部品の不具合解析/対策立案/再発防止
 樹脂部品に関する各種試験法の作成
○堀硝子(株)での職務(1999年~2010年)
 自動車ガラスと樹脂部品の接着仕様開発
 2008年~2010年:神奈川県産業技術センター内開発室において下記接着工法を確立
 2008年:高周波誘電加熱接着工法
 2009年:紫外線照射接着工法
 2010年:室温における急速硬化接着工法
・工業製品全般のワイブル統計解析
・工業製品並びに材料の寿命予測
・樹脂関連の不具合対策と再発防止のための技術構築
・各種接着工法の構築

受講料 45000円/1人(税別)
主催会社 ゴムタイムス社
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プログラム

1.樹脂材料の劣化寿命予測
1.1 アレーニウスの式
1)寿命予測式の導出
2)データの相関性の検討
3)寿命予測の流れ
1.2 ラーソンミラーの式
1)寿命予測式の導出
2)パラメータの算出
3)定数Cの特定
4)マスターカーブの作成
1.3 取得データの重回帰分析
1)アレーニウス型
1.4 加速倍率の算出
1)m℃n倍速の設定と検証
2)T-t線図の傾きと活性化エネルギー
3)活性化エネルギーと加速倍率の関係
1.5 劣化加速条件の設定方法
1)部品の温度頻度
2)加速温度の決定
3)加速時間の算出
4)劣化加速条件設定の流れ
1.6 重回帰分析の方法
1)エクセルの分析ツールによる方法
2)INDEX(LINEST)関数による方法
3)統計量の計算と判定

2.ゴムにおける劣化と寿命予測
2.1 シール部品
1)劣化状態の確認方法
2)劣化メカニズム
3)寿命予測
4)劣化加速条件の設定
2.2 ガスケット
1)寿命特性値の決定
2)寿命予測
3)劣化加速条件の設定

3.プラスチックにおける劣化と寿命予測
3.1 ソルベントクラック
1)事例
2)破面の特徴
3)発生メカニズム
4)再現試験
5)重回帰分析による寿命予測
6)ワイブル解析による寿命予測
3.2 環境応力割れ
1)事例
2)破面の特徴
3)発生メカニズム
4)再現試験
5)因子としての吸水率の予測
3.3 クリープ破壊
1)事例
2)破面の特徴
3)発生メカニズム
4)寿命予測
5)劣化加速条件の設定
6)再現試験方法
7)各種材料における材料定数・C
3.4 疲労破壊
1)破面の特徴
2)発生メカニズム
3)寿命予測
3.5 熱劣化
1)発生メカニズム
2)寿命予測
3)劣化加速条件の設定
3.6 加水分解
1)発生メカニズム
2)寿命予測

4.粘・接着剤における劣化と寿命予測
4.1 アクリル系接着剤
1)熱負荷による劣化
2)寿命予測
3)劣化加速条件の設定
4.2 アクリル系両面テープ
1)熱負荷によるクリープ剥離
2)寿命予測