~原料の化学、加工時の化学、製品の化学~
受講可能な形式
趣旨
ゴムは、プラスチックとともに広い分野で活躍している高分子材料である。しかし、両者の成形加工法と利用状態には大きな違いがある。
多くのプラスチック製品は液体状態で成形され、固体あるいは(固体+液体)状態で使用される。一方、ゴムも液体状態で成形されるが、その工程は化学反応を伴うこと、そして製品が化学的には不安定な液体状態で使用されるところに大きな特徴がある。
高分子物質(原料ゴム)の液体状態における粘性は添加した薬剤との化学反応により増加し、流動が抑制されるため液体状態で使用できるゴム製品となる。このような特徴を引き出すため原料ゴムは、化学反応性に富む高分子物質である必要がありその程度は化学構造に大きく依存する。
原料ゴムの化学的性質を理解することにより成形中に金型内で発生している原料ゴムの流動、ゴム製品の特性、さらには寿命に関する理解が深まる。
セミナーではこのような観点から、なるべく化学反応式に頼らずに下記内容を概説する。
受講対象者
ゴム製品の開発、製造、技術営業およびゴムを利用した製品の製造に携わっている経験が比較的浅い(2~3年)方を対象。
なお化学の専門教育を受けていない方でも理解可能な講義内容です。
日時 | 2025年12月4日10:30~16:30 |
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講師 | 伊藤眞義(東京理科大学名誉教授 理学博士) |
講師略歴 | 学歴 :1968年3月東京理科大学理学部第一部応用化学科卒業 1970年3月東京理科大学大学院理学研究科修士課程化学専攻修了 学位:1979年3月理学博士(東京理科大学) 職歴:1972年4月東京理科大学理学部助手 1995年4月同上教授 2011年4月同上嘱託教授(非常勤) 2016年11月同上名誉教授 |
受講料 | 45,000円/1名(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1 原料の化学
1)原料ゴム
(1)原料ゴムは高分子物質
(2)原料ゴムの分子鎖に要求される特性
(3)原料ゴムの化学構造とゴム材料の特性
2)配合剤
(1)配合剤の役割
(2)加工性と配合剤との関係
(3)補強用充てん剤の化学
(4)
2 加工時の化学
1)練り工程
(1)素練りと分子鎖の状態
(2)分子鎖長の表現
(3)混練り工程における加工助剤の役割
2)架橋工程
(1)架橋の方法と化学
(2)架橋反応の実際
(3)架橋条件の最適化
3 製品の化学
1)特性の付与
(1)特性付与と化学
(2)特性変化の実際
2)劣化
(1)劣化の種類
(2)劣化対策
3)リサイクル
(1)リサイクルの現状
(2)リサイクル対策
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。