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知っておきたい フッ素ゴムの基礎と応用

~種類と特徴を正確に捉え、実際の応用例とトラブル対策を学ぶ~

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

 フッ素ゴムはその卓越した耐熱性および耐油性から、広範囲な用途で現在使用されています。しかし、合成ゴムの中で際立って高価なフッ素ゴムは、その価格から万能なゴムというような誤解を生んでいることも事実です。NBRやアクリルゴム等でパフォーマンスが不足すると、フッ素ゴムなら大丈夫だろうという根拠のない判断から採用に走るケースが今でも皆無とはいえません。

 フッ素ゴムの国内消費は40年ほど前では年間400トン程度でしたが、今ではその10倍以上が消費されています。用途が広がってきたことで正しい認識が徐々に広まってきているものの、フッ素ゴムの種類も増えてきていることから、それらの特徴を正確に捉えて採用しなければ、せっかく高価な出費を決断してもコストに見合った成果が得られない可能性があります。

 講師は、会社勤務のほとんどの時間をフッ素ゴムの仕事に従事してきた経験から、自社品他社品を含めて多くのフッ素ゴムに直接触れる機会があり、個別の材料の特徴を正確に捉えている数少ない技術者との自負があります。

 今回のセミナーでは、フッ素ゴム開発の歴史に始まり各種フッ素ゴムの特徴を紹介するほか、長年の経験から得たフッ素ゴムを取り扱う際の注意点、海外市場の状況、新しいゴム薬品の応用、代表的なトラブルとその解決法などを具体的にわかりやすく解説していきます。

受講対象者

◎フッ素ゴムを扱う技術者
◎フッ素ゴムの導入を検討している経営者
◎フッ素ゴムの選定を課題にされている方
◎フッ素ゴムで新商品開発を課題にされている方
◎フッ素ゴムの営業に携わる方

日時 2023年2月8日10:30~16:30
講師 杉谷和俊(ゴム技術コンサルタント)
講師略歴

昭和51年3月 東京大学工学部化学工学科卒業
同年 東京大学工学部化学工学科修士課程入学
昭和53年3月 修士課程終了(鈴木基之研究室)
同年 日本ゼオン株式会社入社
昭和53年9月 半年間高岡工場での実習の後、川崎研究所勤務となる
NBR等の特殊ゴムを扱う加工研究に従事
退社前の約3年間、テクノフロンのTSに従事
昭和58年6月 日本ゼオン退職
同年7月 旭硝子入社 千葉工場勤務
昭和59年6月 研究所勤務開始 アフラスの研究開発に従事
昭和61年10月より約6年間、テクノフロンのTSに従事
平成7年 本社に転勤 アフラスの海外事業展開に従事
平成14年2月 旭硝子退職
平成14年3月 ソルベイソレクシス入社テクノフロンエリアマネージャー
平成23年3月 ソルベイソレクシス退職
平成23年4月 三福工業の技術顧問に就任
平成26年3月 三福工業退職
平成26年4月 加藤事務所&入間川ゴムの技術顧問に就任

受講料 45000円/1人(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法
お申込み このセミナーに申込む

プログラム

1.合成ゴム開発の歴史
1)なぜ合成ゴムが必要となったのか?
2)戦争との関わり合い
3)フッ素ゴムの開発(DuPontの功績)

2.フッ素ゴムの落とし穴
1)フッ素ゴムは本当に耐熱性が高いか?
2)フッ素ゴムの耐薬品性は本当に良好か?
3)フッ素ゴムは案外水に弱い?

3.各種フッ素ゴムの特徴と用途例
1)弗化ビニリデン系フッ素ゴム
2)TFE-PP系ゴム(アフラス)
3)フロロシリコンゴム
4)パーフルオロゴム
5)その他のフッ素ゴム

4.代表的なトラブルとその解決方法
1)ポリオール加硫系で発生するトラブル
2)過酸化物加硫系で発生するトラブル

5.配合上の工夫
1)特殊なMgOの利用
2)特殊な過酸化物の利用

6.その他のフッ素ゴムの課題
1)海外でコンパウンドを購入する際の注意点
2)圧縮永久歪みの目安は?

7.質疑応答
・フッ素ゴムメーカー間で差はあるのか?
・ポリオール加硫品と過酸化物加硫品の使い分けは?
・中国製のフッ素ゴムは使えるのか?
・二次加硫は何処まで省略出来るのか?
・フッ素ゴム用の可塑剤はあるのか?
・フッ素ゴムは他のゴムと比べて滑りやすいのか?
・フッ素ゴムにMTカーボン以外のカーボンは使えないのか?
・フッ素ゴムで厚物を成形することは可能か?
・今でもアミン加硫は使われているのか?
・フッ素ゴム塗料を扱う際の注意点は?

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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