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【WEBセミナー】プラスチック・ゴムの環境問題の課題および再資源化技術

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

 1992年に開催された地球サミットで地球規模の環境問題が世界で共有化され、わが国でも1993年に公害対策基本法に代わり環境基本法が施行された。ところが2016年に開かれた通称「ダボス会議」では、「2050年には海の中のプラスチックの重量が魚の重量を越える」という衝撃の予測が提示され、プラスチックスとゴムの廃材で起きている環境問題が世界中でクローズアップされた。そして、3RにRefuseを加えた4Rが合言葉となった「脱プラスチック運動」が世界で起きた。国連が示したSDGsでも「廃棄物の発生防止と削減」が重点とされ、わが国でもレジ袋の有料化が浸透しエコバック携帯が日常となった。
 ところで、2022年4月からわが国で施行されたプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律では、4番目のRとして「Renewable」が提示され再資源化事業を進める姿勢が打ち出された。
 本セミナーでは、これまでの環境問題の変遷について整理するとともに、今求められている環境対応技術について、高分子材料技術に焦点を当ててバイオリファイナリーからプラスチック再資源化の技術開発まで解説する。
 また、脱プラスチックスが世界の合言葉として叫ばれているが、この潮流の中でどのように環境問題解決に貢献し持続的な企業活動を実現したらよいのか事例とともに解説する。

受講対象者

高分子材料の専門知識について理解できるように内容を構成します。
(1)環境問題について企業で担当している管理者、担当者
(2)環境問題の対策のため高分子材料開発を担当している管理者、担当者
(3)製品開発を担当している管理者、担当者

日時 2022年9月16日10:30~16:30
講師 倉地育夫氏((株)ケンシュー代表、工学博士)
講師略歴

1979年4月ブリヂストンタイヤ株式会社(現(株)ブリヂストン)入社
1983年4月科学技術庁無機材質研究所(現(独)物質材料研究機構)留学
有機無機ハイブリッド前駆体による半導体用高純度βSiCを発明(学位論文)。
((株)ブリヂストンは本技術で2007年日本化学会化学技術賞受賞)
1991年10月コニカ株式会社入社(2011年3月11日早期退職制度にて退職)
2011年 株式会社ケンシュー設立
その他として2000年日本化学工業協会技術特別賞、2004年写真学会ゼラチン賞等受賞
福井大学工学部客員教授、日本化学会産学交流委員会シンポジウム分科会委員長、同春季
年会講演賞審査委員長、高分子同友会開発部会世話人等歴任

受講料 45000円/1人(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法
お申込み このセミナーに申込む

プログラム

1.世界が直面する危機と高分子材料
 1.1.高分子材料の大半はゴミ。
 1.2.海洋プラごみが決定づけたゴミ問題
 1.3. 先進国が輸出していたゴミ
2.再資源化の課題
 2.1.環境問題の変遷
 2.2.自動車業界の事例
 2.3.ごみ処理とサプライチェーン
 2.4.世界動向と課題
3.高分子材料のRenewable
 3.1.高分子材料とは
 3.2.高分子材料の物性と評価技術
  (1)評価技術概論
  (2)事例:半導体ベルトのLCA
 3.3.高分子材料のプロセシング
  (1)プロセシング概論
  (2)混練技術の重要性
 3.4.プラスチック再生材
  (1)再生材について
  (2)廃プラから新プラへ
  (3)事例:PETボトルから新プラ開発
(4)再資源化における品質管理
4.オイルリファイナリーからバイオリファイナリーへ
 4.1.概略動向
 4.2.ミドリムシプラスチック
 4.3. パルプ・樹脂複合材料
5.まとめ
 5.1.解決策案1
 5.2.解決策案2

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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