開催日: 2023年12月14日
~高分子ゲルの基礎知識から、さまざまな合成手法を用いた構造設計の手法、得られる構造に基づいた機能創出と最近の応用展開まで~
趣旨
高分子ゲルは三次元網目構造を構成する高分子に由来する固体的性質と、内部に含まれる水などの流体に基づく液体的性質を併せ持つ独特な材料です。この構造的特徴により、ゲルはさまざまな機能を発現できることから、バイオマテリアルをはじめとする多様な分野での応用が期待されています。また、ゴムも架橋された高分子という点でゲルとの共通点が多く、ゲルの研究を通じてゴムが発展し、またゴムの知見を基にゲル研究が進展するなど、密接な関係にあります。
本セミナーでは、主に合成化学の視点からゲルの合成法と構造の特徴、機能発現のメカニズムを概説し、高機能ゲルの設計指針について説明します。さらに、架橋構造を持つ高分子材料の高機能化に向けて展望できればと思います。
受講対象者
ゲルをはじめとする高分子材料の合成、架橋高分子の構造と性質の関係、最近の研究のトピックについて、基礎から応用的内容まで短時間で幅広く学びたい方。
日時 | 2024年1月17日12:30~16:30 |
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講師 | 伊田翔平 (滋賀県立大学工学部材料化学科 講師) |
講師略歴 | 2011年3月に京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻にて博士(工学)取得。 同年4月に滋賀県立大学工学部材料科学科に助教として着任。 2019年4月に講師。学科名変更を経て現在に至る。 専門は高分子精密合成とゲル化学。 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1.ゲルの基礎
1-1. ゲルの分類
1-2. ゲルの合成法
2.ゲルの構造制御
2-1. 架橋点の分布
2-2. 応力散逸の仕組み導入
2-3. 網目の均一化
2-4. 特異的相互作用の導入
2-5. 新規ゲルの応用
2-6. 精密重合の活用
3. ゲルの機能化
3-1. 刺激応答性
3-2. 認識機能
3-3. 自己修復機能
3-4. 振動機能
3-5. 形状記憶機能
4. まとめ
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。