ゴム・樹脂専門の技術ポータルサイト「ポリマーTECH」

プラスチック金型設計・加工技術の基礎と実務的材料選定のポイント

~金型とは、金型を取り巻く環境への対応、プレス型の基礎、プラスチック(射出成形)と金型加工法の基礎、金型用材料・金型材料の熱処理の基礎、3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CAT入門~

ゴムタイムス社

趣旨

本セミナーは、たった1日でマスターする実務者のためのプラスチック金型設計・加工技術の基礎講座です。

実務・現場で必要なプラスチック金型の基本的な事項として、「金型とは何か?」と言ったことをもう一度最初から勉強してみよう、という方、また、金型設計・製作方法のポイント・コツが知りたい実務・現場の方、金型関係の営業の方をはじめ経営をしている社長の皆様方にも、たった1日でマスターでき、実務や現場ですぐに使えて、しかも役立つ実践セミナーです。


まず金型産業の状況・今後の動向、次に金型とは何か?と言った基本、金型づくりための3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CATステムの導入の必要性とその効果、そしてプラスチック型の基本的な射出成形技術・金型設計技術、さらに金型製作のための種々の金型加工技術、金型材料、熱処理技術などについて学習します。


●セミナープログラム
第1セッション「金型とは その取り巻く環境への対応、プラスチック型の基礎」
「金型の基本…金型の種類と分類」から解説し、金型産業を取り巻く環境とその対策、3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CATシステムの必要性、今後あるべき金型企業のあり方について解説します。そして、プラスチック金型の基礎として射出成形金型についても解説します。射出成形の基本事項が理解でき、キャビ・コアの概念がよく分かるようになります。
第2セッション 「プラスチック(射出成形)・金型加工法の基礎」
プラスチック金型として代表的な圧縮成形用金型、ブロー成形用金型、押し出し成形用金型などについて解説します。その基礎についても最新の情報を取り混ぜながら解説します。また、金型製作の現場ですぐに使えて役に立つ金型加工法の基礎技術の学習では、加工図面・仕上げ精度といった基礎事項から加工方法の種類、加工精度と加工工程の決め方、それぞれの工具・機械の使い方などについて解説します。
第3セッション 「金型用材料・金型材料の熱処理の基礎・3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CAT入門」
金型用材料の基礎、その選択のポイントについて解説します。そして金型材料の熱処理の基礎では焼入・焼鈍・焼戻を始めとして、その種類や表面処理についても解説します。また、プラスチック金型を効率的に設計から測定までを行うための3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CATについても解説します。

たった一日でプラスチック金型設計・製作の実務のための基礎が、みなさんに身につきます。

受講対象者

本セミナーは、たった1日でマスターする実務者のためのプラスチック金型設計・加工技術の基礎講座です。よって、

・プラスチック金型設計・加工技術に関心のある方
・主婦の方 ・高校や専門学校、短大、大学の学生、高齢者の方
・学習したい方、勉強しなければならない方
・特に初心者、新人の技術者、配置転換した方
・もう一度最初から勉強しようと思っている人、実務者、現場の技術者、営業の方、経営者の方

いまさら聞けないよと思っている方でも大丈夫です.お待ちしております。

日時 2024年2月14日10:30~16:30
講師 武藤 一夫(株式会社武藤技術研究所 代表取締役社長 博士(工学))
講師略歴

1955年 福島県に生まれる
1980年 労働省所管 職業訓練大学 機械科卒業
1982年 山梨大学 工学部工学研究科大学院精密工学専攻修了
1993年 東京農工大学 工学部工学研究科大学院博士後期課程 機械システム工学専攻修了 博士(工学)
1982-2008年 独立法人雇用・能力開発機構 職業能力開発総合大学校 講師
2008-2012年 静岡理工科大学 准教授
2012年4月-2019年09月 八戸工業大学 准教授
2018年-現在 武藤技術研究所 代表取締役 豊橋技術科学大学 機械工学系 客員准教授 静岡理工科大学 元准教授 八戸工業大学 大学院工学研究所 機械・生物化学工学専攻 工学部 機械情報技術学科 元准教授 自動車技術学会 フェロー 博士(工学) 岩手県,福島県,栃木県,茨城各県技術アドバイザー 厚生労働省 中央職業能力開発審議会専門調査会委員 経済産業省 FAオープン推進協議会オープンコントローラ専門委員会委員 経済産業省 FAオープン推進協議会XML実証委員会委員 自動車技術会 フェロー 製造技術部門委員会 委員長, 生産加工部門委員会 委員 機械振興協会加工データファイル企画委員

受講料 45000円
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法 PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。
お申込み このセミナーに申込む

プログラム

第1セッション「金型とは その取り巻く環境への対応 プレス型の基礎」
1.金型産業の取り巻く環境への対応・・・3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CATの適用
2.金型とは?・・・金型の分類
3.プラスチック材料の概要、射出成形機と成形原理、プラスチック型の種類
  3.1 プラスチックとは?・・・プラスチック材料の種類と特性
  3.2 射出成形の原理・・・射出成形機、射出成形工程・サイクル
  3.3 射出成形用機の基本仕様、型締力、射出容量、可塑化能力、射出率、射出圧力(樹脂圧力)、金型取付け
  3.4 射出成形金型の基本構造、突き出し(エジェクト)
  3.5 金型の設計の基本的な考え方・・・パーティングライン、抜き勾配、リブ・ボス、ヒケ、成型品の変形
  3.6 プラスチック材料の牲類と特性・・・成形収縮率、流動比
  3.7 成形品の寸法と金型との関係
4.射出成形用金型の基本構造と種類
  4.1 金型基本構造と各部の名称・機能、種類
  4.2 2枚プレート金型
  4.3 3枚プレート金型
  4.4 特殊金型,ランナレス金型
  4.5 アンダーカットとその対策
  4.6 金型の基本構造-射出機ノズルと金型の固定側の接合関係
5,金型の基本構造と各部品の機能
  5.1 射出機ノズルと金型の固定側の接合関係
  5.2 キャビ・コア
  5.3 スプルトスプルブッシュ
  5.4 スプルーロックピンの形状と役割
  5.5 ランナの機能、形状
  5.6 ゲートの設計、機能、種類、位置や数の決め方
6.プラスチック型の種類
  6.1 圧縮成形用金型
  6.2 トランスファ成形用金型
  6.3 押し出し成形用金型
  6.4 ブロー成形用金型
  6.5 真空成形用金型 

第2セッション「プラスチック(射出成形)・金型加工法の基礎」
1.金型製作工程のポイント 
2.金型加工法
  2.1 切削加工による金型製作
  2.2 金型加工用切削工具
  2.3 研削加工による金型製作
  2.4 研削砥石の選択基準
  2.5 金型の仕上げ加工の手順
    a.みがき作業
    b.仕上げ加工例
    c.自働化
  2.6 放電加工の加工原理
  2.7 形彫り放電加工の基礎知識と加工特徴
  2.8 ワイヤ放電加工の概略と基礎知識

第3セッション「金型用材料・金型材料の熱処理の基礎・3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CAT入門」
1.金型用材料の種類と選択のポイント
  1.1 金型に必要な性質と各種材料の特性
  1.2 目的にあった金型材料選択のポイント
2.金型材料の熱処理と表面処理
  2.1 熱処理の種類と特徴
  2.2 表面処理法の種類と特徴
3.3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CAT入門
  3.1 3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CATの特徴と有効運用
  3.2 3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CATによるプラ型づくりの効率運用


◎ 質疑応答

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー