~プラスチックの環境問題の現状と対策の動向から、バイオプラスチックの最新動向、高機能バイオプラスチックの開発と製品適用、今後のビジネス化や製品適用でのポイントまで~
受講可能な形式
趣旨
プラスチックの海洋汚染などの環境問題の顕在化から、バイオプラスチックへの関心が高まっており、日本や中国など、世界で利用が進められている。
本セミナーでは、このような動向に対して、バイオプラスチックの開発や製品適用、ビジネス化に役立つ最新情報を提供する。
まず、プラスチックの環境対策や規制の動向を述べ、そして、バイオプラスチックのメリットと課題、利用可能なバイオマスの生産状況、生分解性(海洋分解性)のメカニズム、世界や日本の市場動向、代表的な種類の現状について解説する。
さらに、講演者らによる実際の開発・製品適用の事例として、ポリ乳酸系、セルロース系、および藻類系の高機能バイオプラスチックについて説明する。最後に、今後の展望、特に製品適用やビジネス化に向けたポイントについて述べる。
受講対象者
バイオプラスチックの開発や製品への利用をこれから検討、または検討中の製品企画や研究開発の担当者や経営者で、若手からベテランまで幅広く対象とします。
日時 | 2024年11月6日12:30~16:30 |
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アーカイブ視聴 | 2024年11月13日~2024年11月26日 |
講師 | 位地正年(環境・バイオ・プラスチックリサーチ、代表) |
講師略歴 | 東京工業大学大学院修了(博士(工学)) |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
会場 | WEBセミナー(ZOOM) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
配布方法 | PDFのテキストで配布 ※本セミナー資料の無断転載、二次利用、講義の録音・録画などの行為を固く禁じます。 |
お申込み | このセミナーに申込む |
注意事項 |
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プログラム
1.プラスチックの環境問題の現状と対策の動向
1-1 プラスチック全体の概要
(1)概史と生産規模の推移(国別)
(2)構造と重要物性(耐熱性、強度など)の関係
(3)コンパウンド化と成形方法、代表的な添加剤
1-2 環境問題と対策
(1)プラスチックの環境問題(海洋汚染など)と対策・規制状況
(2)廃プラスチックのリサイクルの現状と今後の動向
2.バイオプラスチックの最新動向
2-1 バイオプラスチックの全体説明
(1) 分類、利用価値、原料となるバイオマスの種類と生産動向
(2) 生分解性(海洋分解性)のメカニズムと評価方法
(3) 認定・規制(日本、主要国)の動向
2-2 市場動向と課題
世界と日本での生産・利用の現状、成長見通し(特に、中国での大増産の状況)
2-3 主要なバイオプラスチックの解説
(1)全体のまとめ(植物度と生分解性、特徴と課題)
(2)主要な種類の構造、特徴、課題、生産規模、利用動向
ポリ乳酸、バイオポリエステル、バイオポリオレフィン、バイオポリアミド、PHA、デンプン変性物、セルロース系樹脂、PBAT
3.高機能バイオプラスチックの開発と製品適用
3-1 技術開発の留意点
顧客価値や適用製品のアピールポイントの明確化、それに基づいた材料・製品設計
3-2 高機能化と製品適用の事例
(1)ポリ乳酸複合材の開発
・ケナフ添加による高耐熱化と携帯機器への適用
・脱ハロゲンの難燃化と電子機器への適用
・高伝熱化による薄型筐体への対応
(2)新セルロース系バイオマスプラスチックの開発
・新しい樹脂構造の開発と特有な添加剤による強度、難燃性などの実用性向上
・半不均一合成プロセスによる低CO2排出量(省エネ)の製造技術の開発
・漆ブラック調の高装飾性や耐傷防止性の付与と高級日用品への適用
(3)藻類系バイオマスプラスチックの開発
・藻類バイオマスの利用状況
・CO2排出量ゼロを目指した、藻類培養ー有価物回収-合成までの一環生産プロセスの開発とLCA評価
4.まとめと今後の展望
4-1 プラスチックの包括的な環境対策の中でのバイプラスチックの方向性
4-2 バイオプラスチックの今後のビジネス化や製品適用でのポイント
(特に中国等での大増産を生かした利用の推進)
注意事項
セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。