開催日: 2021年3月11日
~金型保全に必要なメンテナンス、オーバーホール~
趣旨
長期間の連絡成形を行うと、金型のキャビティ・コアに、溶融したプラスチックから発生する『ガス』、『やに』が凝集したデポジットが付着します。その結果、金型内からのガス逃げ不良になり、射出成形品のショート、ウエルドの発生、また、冷却管の汚れに起因する温度バランス不良によるそりなどの不良が発生します。良品率を向上させ、安定した品質の成形品を作るためには、定期的な金型メンテナンス、オーバーホールを行う必要があります。
本セミナーでは、射出成形金型のメテナンス、オーバーホールを取り上げて、ショート、ウエルド、ヒケなどの不良を抑制すべく、メンテナンス、オーバーホール、さらに金型の保管を適切に行うための基本と実務知識についてトラブル事例を交えて解説します。成形品設計部門の方、生産技術部門の方、保全部門の方、成形オペレータの方にとって必要な実務知識を解説します。
受講対象者
◎プラスチック射出成形製品の設計・開発担当者(初心者~中級者)
◎プラスチック射出成形金型設計担当者(初心者~中級者)
◎プラスチック射出成形生産技術者(初心者~中級者)
◎プラスチック射出成形品品質管理技術者(初心者~中級者)
WEBセミナー
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。
・お申込み受理のご連絡メールに接続テスト用のURLが記されております。
・「Zoom」のインストールができるか、接続できるか等をご確認下さい。
・申し込みをして頂いた方に後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただきご視聴ください。
・開催日時にリアルタイムで講師へのご質問も可能です。
【注意事項】
※セミナー資料は事前にお申し込み時のご住所へ発送させて頂きます。ただし、開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。また、事前にテスト配信を行いますので、安心して当日のセミナーを受けることができます。
日時 | 2021年3月12日10:30~16:30 |
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地域 | WEB限定セミナー |
会場 | WEB限定セミナー 会場地図 |
講師 | 大塚 正彦(大塚技術士事務所所長 (技術士:機械)) |
講師略歴 | 1980年 明治大学大学院工学研究科博士前期課程修了。 |
受講料 | 45000円/1人(税別) |
主催会社 | ゴムタイムス社 |
お申込み | このセミナーに申込む |
プログラム
1.射出成形加工と金型の基本
(1)金型の構造・メカニズム、(2)プラスチックの種類と特徴、金型材料、
(3)金型合わせ確認設備、成形品生産設備、(4)射出成形加工の基本
2.メンテナンス/オーバーホール
(1)メンテナンスとオーバーホールの目的と違い
(2)メンテナンス/オーバーホールで行うこと
(3)メンテナンス/オーバーホールのサイクル設定
(4)メンテナンス/オーバーホールと予防保全
3.成形プロセスごとに必要な金型メンテナンスの基本
(1)金型開閉、(2)プラスチック充填、(3)冷却・固化、(4)突出し、
(5)金型保管のポイント
4.射出成形トラブル事例と金型メンテナンスとの関連
(1)ショート、焼け、バリ、(2)ウエルド、(3)ピンゲート凸(ホットランナ-金型)、
(4)ゲート欠け、(5)ヒケ、変形(そり、ネジレ)、(6)その他、成形トラブル
5.射出成形金型のメンテナンスに必要な技術
(1)メンテナンス、オーバーホールで必要な備品
(2)金型寸法、成形品外観・寸法の保証
(3)精度に影響する組立、ミガキ加工スキル
6.良好な品質を実現するメンテナンスおよび保管・標準化
(1)金型の分解・組立バラツキの低減
(2)メンテナンス、オーバーホール完了時の品質評価
(3)成形品品質と金型保管の関係
(4)金型設計へのフィードバック・標準化