ミシュラン トラクター・トレーラーを総シングルタイヤ化

2013年12月03日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは2日、環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One(ミシュラン エックスワン)」が、ダイワ運輸が新たに導入した新型トラクターに装着されたと発表した。
 さらに連結するトレーラーにはワイドシングルタイヤ「MICHELIN XZY3(ミシュラン エックスゼットワイスリー)」を装着し、すべて同社のシングルタイヤを装着したトラクター・トレーラー車輌が誕生した。
「X One」は、ワイドシングルタイヤの中でも、駆動軸装着も可能で、更に1軸あたり10tもの荷重能力を持つワイドシングルタイヤ。トラックに装着されている2本(ダブルタイヤ)のタイヤを1本にして1車軸当たり約100キログラムの軽量化を可能とし、環境への負荷低減とコスト削減を同時に達成する新しいコンセプトのタイヤ。軽量化されたタイヤ・ホイールユニットが発進・加速時の慣性力を低減すると同時に、サイドウォールの数がダブルタイヤの4枚からワイドシングルタイヤの2枚に減ることで回転中のタイヤの発熱によって増加する転がり抵抗を削減。この二つの効果で車両の燃料消費量の節約や燃費改善に貢献する。装着されている「MICHELIN X One XZY3(ミシュラン エックスワン エックスゼットワイスリー)」のタイヤサイズは455/55R22・5(166L)、「MICHELIN XZY3」は385/65R22・5(160J)。
 トレーラー用としてだけでなく強大なトルクのかかる駆動軸用としても使用されることを前提に設計されたプレミアムワイドシングルタイヤシリーズ。ダブルタイヤをシングル化することで、積載効率大幅向上によるトラックユーザーの運行経費削減、環境負荷低減などが可能だ。左右タイヤ間距離(輪距)を拡大できるため車両の走行安定性が向上し、車両の低重心化も可能となり、安全性向上に貢献することもできる。
 ダブルタイヤ仕様と比較しタイヤ・ホイールユニット総幅が縮小されるため、左右タイヤ間距離が増大しシャシ設計の自由度が拡大。また、シングル化により部品点数が減り車両の生産性も高められる。

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