バンドー化学 中間期決算 海外好調で営業益28%増

2013年11月08日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の2014年3月期中間連結決算は売上高が前年同期比6・5%増の465億6000万円、営業利益は同28・6%増の32億3000万円、経常利益は同33・8%増の37億500万円、当期純利益は同57・7%増の27億6200万円となり、増収増益となった。
 中間期における世界経済は、米国は緩やかな回復傾向にあるものの、欧州は依然景気が低迷。また、中国は景気拡大のテンポが鈍化し、韓国、タイ、インドの成長率も低下。一方、日本経済は、円高の是正が進み、輸出関連企業の業績が持ち直しているが、未だ政策期待が先行し実感を伴う回復が待たれる状況で推移した。
 ベルト事業は自動車用伝動ベルト製品の国内需要が減少傾向にあるものの、海外の需要拡大と円安に牽引される形で販売は増加した。一般産業用伝動ベルト製品は国内の販売は微増、アジア地域の市場の拡大に伴い販売が増加した。搬送用では、石炭火力発電所向けの急傾斜搬送ベルトの受注が堅調、海外の需要増加により増加した。その結果、売上高が同9・1%増の400億8400万円、セグメント利益が同16・9%増の30億1400万円となった
 エラストマー製品事業では、電子写真出力機器分野で主要顧客の内製化の影響を受け、販売が大幅に減少。高機能ローラーで新規案件の獲得により販売が拡大。工業用テープ基材で販売が減少。装飾表示分野で販売が増加した。その結果、売上高は同7・2%減の60億400万円、セグメント利益は1億1600万円(前年同期はセグメント損失400万円)となった。
 その他事業では、売上高は同68・7%増の12億7000万円、セグメント利益は同39・0%増の5500万円となった。
 通期業績予想については売上高が920億円(対前期比7・3%増)、営業利益は56億円(同36・8%増)、経常利益は60億円(同25・5%増)、当期純利益は40億円(同59・4%増)と本年5月に公表した予想を据え置いている。

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