【ゴムシート特集】 クレハエラストマー 汎用製品全てを環境対応シートに切替

2013年10月19日

ゴムタイムス社

 クレハエラストマーは現在、汎用ゴムシートを全て環境対応シートに切り替える作業を進めるとともに、昨年市場に投入した、ゴムシートとしては世界最大級の超広幅(3000mm)シートの拡販に注力している。
 環境対応シートへの切り替えは、特に欧米で環境規制(REACH規制)に、特定フタル酸エステル類が加えられたことに対応するため。これは同社にとって重要な課題であることから、検討を重ねた結果、「脱フタル酸(配合剤として不使用)」へ一本化することにした。
 7月22日出荷分から、従来品の在庫がなくなるのにしたがって、環境対応シートへの切り替えを進めており、8~9月の段階で概ね順調に進んでいる。CR、NBR等現在フタル酸を含有する汎用グレードについては、年内を目標に一本化を進める予定。
 これにより生産コストは上昇するが、価格に転嫁すると理解も得られないため、切り替え後の価格をほぼ現行通りに据え置いている。
 対象となっているのは、CR、NBR、耐候性NBR、EPDMシートの厚み0・5~6ミリまで。品番数では十数種類に上る。このように、各材質・各寸法別で環境対応シートをそろえているのが、同社の強みである。

全文:約1038文字

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー