東海ゴム 国際福祉機器展にブース出展

2013年09月17日

ゴムタイムス社

 東海ゴム工業は13日、東京ビッグサイトで18日から20日まで開かれる「第40回国際福祉機器展H.C.R.2013」にブース出展すると発表した。同社が独自開発したオールゴムの触覚センサ「スマートラバー(SR)センサ」を搭載した介護支援製品を展示・実演する。
 3回目の出展となる今回は、「離床を予知!SRトラストコール」「介護予防に!SR足圧計測センサ」「見える!床ずれ・リハビリSRソフトビジョン」「快適な寝心地!床ずれ防止マットレス」「見た目もスッキリ!歩行アシストスーツ」の5つのテーマで、先進的な介護機器を提案する。また、理化学研究所と共同で開発している、被介護者の移乗を助ける介護支援ロボットの実演も行う。
 同社ブースは、東6ホール、通路19、10(6-19-10)。
 離床センサ「SR トラストコール」は、認知症高齢者のベッド上での体圧変化を64個のSRセンサで検出し、より正確に離床を感知するほか、新機能としてベッドからの立ち上がりや転落を予知できるようにした。2013年度内の発売予定。
 SR足圧計測センサは、足裏の圧力を計測し、被介護者の転倒リスクの度合判定やリハビリ効果の測定を行うことにより、介護予防につなげる製品。直立状態と歩行時の測定用に2種類のセンサを開発。高齢者の家庭や職場での健康ライフ充実のために使用してもらうことを目指し、2013年度内の発売予定。
 体圧検知センサ「SRソフトビジョン」シリーズは、分布版、数値版、全身版の3種類。分布版は1月に発売した、体圧分布をパソコン画面で目視できる製品。SRセンサの特長である柔軟な材質のため、使用時に身体に違和感を与えることなく、病院や介護施設で車椅子のクッション選定や床ずれ回避のための体圧測定、リハビリ支援などの目的に利用できる。数値版は、分布版での用途のほか、新たに面圧中心表示などの機能を追加し、さらに検証結果の定量表示も可能にした新タイプ。10月発売予定。全身版は、数値版をベッドサイズにスケールアップし、1600個の感圧点を搭載したセンサシート。被介護者の状態に合わせてベッドでの床ずれなどの介護計画に対応できる。2013年度内の発売予定。
 SR床ずれ防止アクティブマットレスは、SRセンサで体圧を常に検知しながら、自動的にマットレスの表面が変形して体圧分散を行うマットレスで、九州大学と共同で開発している。試作機を用いて実際の患者を対象に約30件のモニターテストを実施し、床ずれ発生の確認や体位変換の間隔を広げるなどの効果を検証中。商品化に向けて快適な寝心地の追求や軽量化・収納性などの設計改良も進め、2014年度の発売を目指す。
 歩行アシストスーツは、足腰の運動機能が低下した高齢者の歩行支援製品。着用者が脚を上げ始めると、スーツに搭載したSRセンサが感知し、モータで脚振りの動きを補助することで、自然とより長い距離を歩行できるようにする。骨格を持たない柔軟な構造で、着衣の下に装着し日常生活でスマートに使える。九州大学と共同で開発し、科学技術振興機構の開発支援も受けている。2015年度の発売を目指す。

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