取材メモ 建機業界は復興需要に期待

2011年08月29日

ゴムタイムス社

建機業界は復興需要に期待

 「震災復興需要は今後、数10兆円規模で、そのほとんどがインフラ整備に充てられ、建機業界の需要増につながるだろう」。日本建機機械工業会の野路國夫会長は建機需要予測の発表会でこう語った。

 震災により、東北地区沿岸部では油圧ショベルだけでも8000台近くが海に流され、使い物にならなくなったという。「幸か不幸か、現在は中国の建機需要が安定し、日本の復興需要に注力することができる。建機メーカー各社の震災による復旧は完了しており、部品調達も含めて正常化、需要レベルに応じて増産することに問題はない」(野路会長)。
 同工業会が発表した建機需要見通しによると、11年度は本体のみで2兆円の大台まで回復、12年度も内外需とも順調予測。
 「新政権の下で第3次補正の予算がつけば復興需要として建機業界にも活力が戻ると思われる。復興のスピード如何によっては予測を上回ることも十分考えられる」(野路会長)と明るいコメント。ただし「急激かつ大幅な円高基調は食い止めてほしい」と苦言も忘れない。

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