エボニック 子ども化学実験ショーで東北支援

2013年08月28日

ゴムタイムス社

 エボニックグループは8月26日、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)と協同で、東日本大震災復興支援活動の一環として、2日から7日まで岩手・宮城両地域の児童クラブと保育所の子どもたち158名を対象に、子ども化学実験ショー「粉マジックで迷路を作ろう!」を実施したと発表した。
 子どもたちは同グループで製造しているシリカ(二酸化珪素)を使用し、社員ボランティアの指導のもと4種類の実験を通じてシリカの特性を学ぶと共に、化学の力がどのように暮らしの身近な所で役立てられているか理解を深めた。
 SCJと同グループは2011年7月に、東日本大震災の復興支援に関して包括的な取り組みを協同でおこなうことに合意し、SCJによる学童保育指導員サポート活動に協力する形で、今回を含めこれまでに宮城県・岩手県の学童・保育所で764人の子どもたちを対象に化学実験ショーを実施した。
 単に化学の面白さを伝えるだけではなく、被災した子どもや家族の日常性の回復を目指すと同時に、親が安心して働くための環境を提供する役割も果たしている学童保育の活動をサポートすると共に、被災地で遊び場が制限されている子どもたちに普段とは違った体験で楽しい時間を提供することで、被災地域の方々を支援することを目的に活動を行っている。同グループは、引き続き東日本大震災の被災地域の子どもたちに、化学実験ショーを通じて笑顔あふれる時間を提供し支援を行う考え。
 同グループでは、2007年より「化学の面白さ」や「私たちのすぐそばで貢献している化学」を子どもたちに伝えるべく、化学実験ショーを行っている。同グループの事業所や工場近隣の小学校、高校、子ども会などへ社員ボランティアが出向き、グループ会社の地域貢献活動の一環として化学実験ショーを開催し、これまでに実施した実験ショーは103回、参加した子どもたちは約2100名になる。2011年よりセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと協力し、化学実験ショーを東日本被災地の子どもたちに提供している。
 同社は、この実験を通して子どもたちが「体験」「発見」「感動」することで学習に対する意欲を高め、化学の力が生活の身近なところで活躍していることを理解し、今後とも化学に興味を持つとともに、日々の生活で自ら観察したり、疑問を持ったりするきっかけを提供していきたいと考えている。

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