ミシュラン 13年度上半期業績を発表

2013年08月02日

ゴムタイムス社

 ミシュランは7月25日、2013年度6月30日上半期業績の決算を発表した。
 営業利益(特別損益算入前の営業利益)は、同社の予想通りで11億5300万ユーロとなった。第1四半期は低迷し第2四半期は改善の兆しを見せた市場において、販売量は1・5%減少した。ユニット毎利益率は堅調だが、製造業績は改善している。
 当期純利益は、製造活動の競争力改善のプロジェクトに対し2億5000万ユーロの引当金を計上後、5億700万ユーロだった。
 不振だった前年と比較して改善を続けている成熟市場と、拡大を続けている新興市場という市場環境下において、同社は下半期には販売量の緩やかな成長を見込んでいる。その結果、広範囲に及ぶ製品セグメントおよびサービスと、バランスのとれた世界的展開のおかげで、同社グループは通年での販売量維持という目標を確認した。
 下半期には、原材料価格低下の影響がさらなる追い風となって、通年度の営業利益をおよそ3億5000万ユーロ押し上げると思われる。その結果と価格は上半期の水準を維持する可能性が高いことから、下半期の連結営業利益率は原材料コスト低下の影響から恩恵を受け、価格ミックスの影響を相殺する見込み。
 同社は、総額20億ユーロ規模となる資本支出計画が新興市場に新たな生産能力をもたらすことによって同社の成長目標を後押しし、同計画は、成熟市場における競争力の向上と技術革新の推進を意図するものでもあるとしている。
 最高経営責任者ジャン=ドミニク・スナール氏は、「同社の上半期業績は2013年度の目標に沿ったものであり、力強い成長への新たな段階へ向かう同社グループの継続的な向上を証明している。同社グループは、営業利益(特別損益算入前の営業利益)の維持、10%を上回る使用総資本利益率(ROCE)およびプラスのフリーキャッシュフローを計上するという2013年度の目標を確認した」と述べている。

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー