西部ゴム商組がプラで勉強会

2013年07月08日

ゴムタイムス社

 西部ゴム商組は6月28日、平成25年度人材育成事業の一環として、会員企業の若手営業社員らを対象に、プラスチック製品の基礎知識の習得を目的とした「プラスチックに関する勉強会」を大阪市内の中央電気倶楽部で開催した。
 今回は、ニシヤマの営業技術部大神雅史氏がエラストマーとエンプラの概論、三菱エンジニアリングプラスチックの稲葉恭夫氏が高性能ポリアミド「レニー」の特長と応用例、日本ポリプロの河合浩樹氏がウィンテック、ウェルネクスについてをテーマにそれぞれ講演を行った。
 会員、賛助会員の社員ら100名近くが参加した。
 会に先立ち、矢島友雄人材育成部会長は、「4年前からゴム・プラスチックの勉強会をやってきたが、毎回多数のご参加を頂いてきた。短時間ですが、この会が皆様の営業のお役に立って頂ければ幸いだと思います。お客様の要求に応えるためには、普段から商品情報をいかに沢山持つかで勝負が決まると思います。そのためにも同組合では年4回商品説明会などを開催していますので、これからも参加よろしくお願いします」などとあいさつした。
 エラストマーとエンプラの概論では、プラスチックの分類、熱可塑性エラストマーの種類、5大汎用エンプラ、スーパーエンプラの紹介など、プラスチックとエラストマーの基礎を大神氏が解説した。
 次に、三菱エンジニアリングプラスチックの稲葉氏が、高強度・高剛性エンジニアリングプラスチック「レニー」の特長を代表的な応用例を交えて解説した。
 レニーはつよい&かたいの特長を活かし、金属の代替材料として普及してきた。ボルト、ナット、釘や自動車のルーフレグなどの応用例がある。新グレードとして、レニー長繊維強化グレード、高剛性の熱伝導ポリアミドの熱伝導グレードなどの紹介も行った。
 続いて、日本ポリプロの河合浩樹氏が商品ラインアップの中から、ウィンテック、ウェルネクスを解説した。
 ウィンテックは世界で最初に商業化されたメタロセン触媒によるランダムタイプのポリプロピレン樹脂。低融点・透明・高強度が特徴。主な用途としてシーラントフィルム、ヒンジキャップなどがある。
 ウェルネクスはメタロセン触媒技術と製造技術により生み出された高性能ポリプロピレン。柔軟・透明・耐熱・低べたつきが特徴がある。代表的な用途として、フィルム、射出成形、押出成型などがある。
参加者の熱心にメモをとる姿が目立った。

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー