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ランクセスのブチルラバービジネスユニット

2013年06月17日

ゴムタイムス社

ブチルゴムのアジア需要が拡大へ

 ブチルゴムの最も重要な特性の一つは、湿気や空気などの気体に対して高い不透過性を備えていること。
ランクセスは、3つの製品群(レギュラーブチルゴム、ブロモブチルゴム、クロロブチルゴム)からなる多岐にわたるブチルゴムを提供している。
 ブロモブチルゴムおよびクロロブチルゴムを製造できるのは、ランクセスを含め世界でも数社。この2つのゴムは、「ハロブチルゴム」と言われている。
 ハロブチルゴムの主要市場はタイヤ産業。タイヤ産業では、ゴムの原料であるハロブチルゴムを自動車、トラック、バス、自転車向けチューブレスタイヤの気密性インナーライナーの製造に使用している。
 車両タイヤメーカーにおける、世界のブチルゴムの需要は継続的に増加しており、同分野において、ランクセス製品は湿気からスチールコードを守り、より長時間にわたり適切なタイヤの空気圧を維持し、燃料の節約に貢献する。
 ブチルゴムの比較的新しい用途としては、タイヤトレッドへの使用が挙げられる。この用途では、ハロブチルゴムは転がり抵抗を犠牲にすることなく、湿潤路面でのグリップおよびブレーキング性能を向上することで、タイヤの特性を最大限に発揮する。
 レギュラーブチルゴムは、タイヤ産業、自転車、球技用ボールなどのチューブに使用されている。タイヤ産業以外に、ハロブチルゴムは、防護服、医薬用ゴム栓などの製造にも使用されている。興味深いニッチ市場の一例にチューインガムがある。2010年以降、ブチルラバービジネスユニットは、グローバル事業本部をシンガポールに置いている。
 主なブランドと製品
レギュラーブチル=イソブテンと少量のイソプレンで共重合した合成ゴムで、高い空気不透過性、優れた耐熱性、耐候性、耐オゾン性が特徴。クロロブチル=ブチルゴムを塩素化することで製造されている。レギュラーブチルと比べて、加硫速度が速く、他の不飽和重合体への接着性が向上した。ブロモブチル=加流速度がさらに速く、他の不飽和重合体への接着性を一層向上することができる。同社は製造拠点をズヴァインドレヒト(ベルギー)、サーニア(カナダ)、今回新設されたシンガポールに、研究開発拠点をオンタリオ州ロンドン(カナダ)に持つ。

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