【TPE特集】 三井化学 中国・上海に製造販売拠点確立

2013年06月11日

ゴムタイムス社

中国・上海に製造販売拠点確立 コンパウンド事業を拡充・強化 オレフィン系「ミラストマー®」

三井化学

 三井化学の機能樹脂事業本部では、「エラストマー」「機能性コンパウンド」「機能性ポリマー」各製品の開発・製造・販売を行っており、エラストマーを核とする競争優位事業の海外展開を加速し、環境調和型社会に貢献する機能性ポリマー及びコンパウンド事業の強化・拡充を図っている。
 機能性コンパウンド事業部ではミラストマー®(オレフィン系熱可塑性エラストマー)、アドマー®(接着性ポリオレフィン、変性ポリオレフィン)、アーレン®(変性ポリアミド6T)、オーラム®(熱可塑性ポリイミド)、ミレックス®(特殊フェノール樹脂)を事業展開、主力の「ミラストマー®」の生産については、市原工場より2009年9月に国内子会社の㈱サンアロイに移管、現在、千葉工場で「アドマー®」「PPコンパウンド」含め年産6万㌧体制となっており、このうち「ミラストマー®」は約2万㌧。欧州においてはドイツのポリマーシミー社とのJV製造会社「サンアロイヨーロッパ」で年産3万㌧プラント(ミラストマー®1万㌧)を有しており、欧州市場での需要増大に対応している。
 一方、自動車生産が拡大する中国市場に対しては、2012年9月に中国華東地区上海市に機能性コンパウンド事業の新会社「三井化学功能複合塑料(上海)有限公司」を設立、自動車の窓枠や表皮材用途のオレフィン系熱可塑性エラストマー「ミラストマー®」及び自動車用燃料タンクや食品包材用途の接着性ポリオレフィン「アドマー®」を製造販売する。

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