タイガースポリマー 13年3月期 タイ洪水復旧で利益率悪化

2013年05月21日

ゴムタイムス社

 タイガースポリマーの2013年3月期連結決算は、売上高295億6400万円、前期比9・0%増、営業利益6億6500万円、同18・8%減、経常利益8億8900万円、同0・7%減の増収減益となった。当期純利益は7億900万円で同63・5%増。
 東日本大震災直後の復旧需要の反動や、期後半は尖閣諸島問題の影響を受けたが、タイの洪水被害による落ち込みから回復し自動車部品が増加した結果増収、原材料価格高騰や労務費増加に加え、タイの洪水被害からの復旧に伴う費用発生等によりグループ全体の利益率が悪化し、減益となった。
 市場別動向は次の通り。
 〈日本〉
 家電用ホースが新規受注等により増加したほか、ゴムマットが増加したが、産業用ホース及びゴムシートが東日本大震災直後の復旧需要の反動により減少したほか、前期にタイの洪水被害を受けて行った代替生産が減少した結果、売上高は179億2700万円、同2・2%減、営業利益は4億7900万円、同180・7%増。
 〈米国〉
 産業用ホース、自動車部品ともに増加したことや為替換算上の影響があり、売上高は86億5600万円、同37・8%増、営業利益は原材料価格の高騰や受注増加に伴う労務費、諸経費増加等の利益圧迫要因があり1億3900万円、同58・2%減。
 〈東南アジア〉
 マレーシアは主要取引先向けの家電用ホースが減少、タイは、増収ながらも洪水による生産停止からの立ち上げに伴う追加費用の発生等により収益が悪化。その結果、売上高は22億2500万円、同24・3%減、営業損失は1億7300万円(前期は営業損失8400万円)となった。
 〈中国〉
 尖閣諸島問題の影響を受けたが、家電用ホースが好調に推移したことに加え、自動車部品が東日本大震災による落ち込みから回復した結果、売上高は26億2700万円、同23・5%増、営業利益は人件費上昇の影響を受けたが増収効果により1億3200万円、同21・9%増となった。
 2014年3月期の連結業績予想は売上高324億円、前期比9・6%増、営業利益13億円、同95・4%増、経常利益12億円、同34・8%増、当期純利益6億円、同15・4%減を見込んでいる。

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