木本ゴム工業 土木関連のエントランスパッキングが好調

2013年05月13日

ゴムタイムス社

 木本ゴム工業㈱(東京都港区浜松町・木本年彦社長)はゴムプレス製品をはじめ、ゴム押出製品・ゴム板加工品・ゴム切削加工品まで幅広くゴム製品製造・販売を行っている。

 特に土木業界の地下工事に使用されるパッキングでは業界でトップシェアを誇る実績があり、同社製品の4割程度を占めている。

 同社の主力商品である地下工事に使われる「エントランスパッキング」はシールド・推進工事用で使用される止水用ゴムです。

 エントランスパッキングは日本で初めて推進工事が行なわれ以来、推進工事の歴史と同じ歴史を歩んできており、実績では年間約2万枚ものエントランスパッキングを販売している。

 「昨年と比較すると、今年は土木関連が伸びてきており、業界全体も予算などの増加で今後も期待できるのではないでしょか」(同社)。

 また土木工事関連では、法面工事にて吹付工事に使用するホース、ノズル、カップリング(継手)、親綱ロープなどの工事用部材まで取り扱っており、業界に特化した製品で営業を強化している。

 そこで、同社の強みのひとつは大型製品を成形できる設備が充実している点。2m大型プレス、2段プレス、2連プレスで(熱板900W×1800L)等があり、少量ロットからでも対応が可能。又、エントランスパッキングは各種サイズにも対応しており、サイズによっては当日出荷できる体制が整っている。

「弊社の特長として、お客様の様々なニーズに応えられ、少量ロットでも付加価値が高いものを成形でき、品質を含めた安全、安心をお客様に提供できる点があげられます」(同社)。

 最近では、2月に開催された第34回工業技術見本市 テクニカルショウ ヨコハマ2013に出展。各種ゴム板の他にも加工品や再生ゴムチップマットやコーナーガード類等を展示し、新規顧客に訴求している。特に新たな営業の柱としてITネットワークの活用を強化している。

「最近では、新規のお客様はネットを通じての問い合わせが増えてきている」(同社)。

 今後も同社は土木関連を中心に営業を拡充していき、ITを活用することで新規顧客の強化も行っていく。

注力するエントランスパッキング

注力するエントランスパッキング