ブリヂストン ロシアにタイヤ新工場 16 年上期から生産を開始

2013年04月30日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは、ロシアのウリヤノフスク州にあるザヴォルジェ工業団地に冬用乗用車用ラジアルタイヤの新工場を建設すると12日発表した。2016年上期から生産を開始、18年下期に日産1万2000本体制とする。投資額は約375億円。

 現地4月12日に、共同で出資する三菱商事㈱とともにウリヤノフスク州政府およびウリヤノフスク州開発公社との投資契約を締結した。新工場は、同社にとって初のロシア・CIS地域におけるタイヤ生産拠点。
 新工場は、新たに設立する製造会社Bridgestone Tire Manufacturing C.I.S. LLC(BMCIS)により運営される。新会社への出資比率はブリヂストン90%、三菱商事10%。三菱商事の出資を含む総投資額は約375億円(125億ルーブル)で、2016年上期に生産を開始する。生産品目はロシア・CIS市場向けのウィンタータイヤを中心とする戦略商品で、生産能力は2018年下期に日産約1万2千本の予定。
 なお、新会社の設立に伴い、同社の完全子会社であるロシアのタイヤ販売会社Bridgestone C.I.S. LLC(BSCIS)にも、三菱商事が出資することで合意した。三菱商事出資後の出資比率はブリヂストン80%、三菱商事20%で、資本金は約18億円(6億59万2730ルーブル)。ロシアには国内タイヤメーカーでは、横浜ゴムがリペツク州リペツク特別経済区に乗用車用タイヤ工場を建設し、2012年5月から生産を開始している。

 

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー