ゴム技術フォーラム 第26回公開フォーラムを開催

2013年04月01日

ゴムタイムス社

 日本ゴム協会ゴム技術フォーラム主催の第26回公開フォーラム「ソフトマテリアルの高機能化」が3月27日に東京都目黒区の東京工業大学百年記念館・フェライト記念会議室で開催された。

 第26回フォーラムでは、21世紀は今までのハードマテリアルに代わってソフトマテリアルの時代と捉え、従来型ゴムの更なる性能・機能向上と共に、ゲル、超分子、液晶などの新たなソフト材料、新たな用途開拓に向けたシーズ、ニーズの把握とその展開がゴム産業の進展と裾野拡大にとって重要であり、平成22年秋から「ソフトマテリアルの高機能化」調査委員会を発足させ、2年余に渡る研究成果の最終報告と超分子ポリマーや自己組織化ソフトマテリアルの権威である2人の先生の基調講演を交えた公開フォーラムとなった。
 冒頭の挨拶で、ゴム技術フォーラムの竹村泰彦代表が、同フォーラムの創設、目的等の概要と活動実績を紹介した。
 午前の部では「自己組織化ソフトマテリアルの高機能化へのアプローチ」をテーマに加藤隆史氏(東京大学大学院工学系研究科教授)が講演をした。
 加藤氏はスライドを使用しながら、分子集合体の特性を利用する新しい機能化へのアプローチについて解説。液晶の超分子化および刺激応答性材料への展開等を説明した。午後の部では、「分子認識による巨視的自己組織と自己修復」をテーマに原田明氏(大阪大学大学院理学研究科教授)が講演。内容は高分子認識について、分子認識は見えるのか、分子認識の巨視的発現等をスライドを使用し手解説し、またゲルの特性を分かりやすく理解できるように動画も上映した。参加者は2つの講演に興味深く耳を傾け、活発な質疑応答も行われた。
 次に扇澤敏明調査委員会委員長が「ソフトマテリアルの高機能化」調査委員会の総合報告を行い、3つのグループに構成された「ゴム・エラストマー」、「ゲル・超分子」、「プラスチック・繊維・液晶」のそれぞれグループリーダーが調査結果を発表した。
当日はゴム技術フォーラムが第1回(2010年11月2日)から第9回委員会(2012年4月17日)の間の調査活動と情報共有化作業、その後の再調査、執筆活動の成果をまとめた報告書「ソフトマテリアルの高機能化」の出版物を配布した。同本は3月26日に発行され、内容は第1編が特別寄稿、第2編が調査報告等で構成されている。
 同フォーラムはゴムの産業の将来展望を目指した技術開発のあるべき姿を追求すべく、異業種を含めた他分野から講師を招聘して、勉強会と特定のテーマによる調査研究と年1回の公開フォーラムにおける講演、報告、討論及び出版物の発行を通じて提案、提言を行っている。

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