ブリヂストン W―BRIDGEが環境活動で大賞

2013年02月26日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは25日、同社と早稲田大学が産学民連携で進める研究プロジェクトである「W―BRIDGE」の活動のうち、2つのプロジェクトがeco japan cup 2012において「市民が創る環境のまち『元気大賞』2012」を受賞したと発表した。
 eco japan cup 2012は環境省・国土交通省・総務省などが主催しており、同活動は環境活動を通じて地域を活性化する活動として評価されたもの。
 「市民が創る環境のまち『元気大賞』2012 元気大賞」を受賞したのは、新潟県の佐渡島加茂湖水系再生研究所による「新潟県佐渡市トキ舞う加茂湖の水辺再生プロジェクト」。活動内容は、トキの生息地として知られる佐渡島加茂湖の水質悪化などの環境問題に対し、生態系調査、ヨシ原再生、ゴミ拾いなどに加え、研究者や地域の住民が一緒に考える場を持つなど活動の活性化を図ることで、水辺の環境を著しく改善したもの。
 「市民が創る環境のまち『元気大賞』2012 セブン―イレブン記念財団賞」を受賞したのは沖縄県の特定非営利活動法人国頭ツーリズム協会による「やんばる国頭の森の水路再生・棚田ビオトープ整備による地域活性化プロジェクト」。20年以上に渡り、管理が放棄され崖崩れなどで泥に埋まっていた沖縄県国頭村の「やんばるの森」にある棚田の基礎資料調査を東京工業大学の助言のもと実施。文化的・土木技術遺産的価値が再認識され、地域の住民の協力の下2011年に水路再生を実現し、2012年には棚田を復元した。
 「eco japan cup」は、環境を意識した経済活動「エコビジネス」の次世代育成を支援するために、産官学民が協働して取り組んでいける体制を整える目的のもと創設された表彰制度。今回受賞した「市民が創る環境のまち『元気大賞』2012」は、その中でも「人・もの・心」の環をつなぎ、「環境のまちづくり」をめざす実践的な取り組みや、環境に配慮した斬新な活動などを表彰するもので、同社はW―BRIDGEの趣旨である「実生活に根ざした実践的な『地球環境問題への貢献』」が評価されたものとしている。
 同社グループは持続可能な社会の実現に向けて2050年を見据えた環境長期目標の1つとして、「生物多様性ノーネットロス」を掲げており、今回受賞した2つのプロジェクトを含む生物多様性の保全につながる様々な活動を推進していく。今後も、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進める方針。

 

表彰式の様子 左:加茂湖水系再生研究所 松村かな氏 中央:加茂湖水系再生研究所・理事長豊田光世氏 右:総務省 地域力創造審議官 関博之氏

表彰式の様子 左:加茂湖水系再生研究所 松村かな氏 中央:加茂湖水系再生研究所・理事長豊田光世氏 右:総務省 地域力創造審議官 関博之氏

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