三ツ星ベルト 第3四半期決算 海外販売強化で増収増益に

2013年02月18日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルトの2013年第3四半期決算は、アジア圏を中心とした海外市場における販売活動を強化するとともに生産体制の再構築を推進し、経営の効率化とコスト削減に取り組んだ結果、売上高が420億4200万円、前年同期比1・3%増、営業利益42億5100万円、同8・6%減、経常利益44億9300万円、同3・2%増となった。四半期純利益は28億5300万円、同0・6%減となった。
 〈国内ベルト事業〉
 自動車用ベルトは期間前半のエコカー補助金による新車販売が好調であったことから、新車組み込みライン用は増加となったが、補修用ベルトの需要が減少し、売上高は前年同期をわずかながら下回る結果となった。一般産業用・OA機器用ベルトはユーザの海外生産移管が進んだことに加え、ユーザの欧州向け輸出が低調であったことから、売上高が減少。運搬ベルトは食品業界向け新商品の市場投入が奏功し増加となり、合成樹脂素材は前年同期比では微減となった。売上高は195億600万円、同1・3%減、営業利益は46億8200万円、同7・3%減。
 〈海外ベルト事業〉
 欧州では景気後退による消費の低迷により、売上高が減少。米国では新車販売が好調に推移したことなどから、自動車用ベルトの売上が増加するとともに、一般産業用ベルトも拡販活動の効果により増加した。アジアでは一般産業用ベルトは前年同期並みにとどまったが、自動車用・OA機器用ベルトはともに堅調に推移したことから全体では増加となった。売上高は154億8800万円、同1・8%増、営業利益は7億6300万円、同36・1%減。
 〈建設資材事業〉
 建築部門は建設投資全体に回復の動きが見え、公共工事や民間の改修工事物件の売上高が増加した。土木部門は廃棄物処分場関連の物件が寄与し、増加。売上高は37億7600万円、同17・7%増、営業利益は1億1600万円、同411・4%増と大幅増益となった。
 通期の連結業績予想は、売上高は560億円、前期比1・2%増、営業利益が56億円、同1・7%減、経常利益は53億円、同6・2%減、当期純利益は33億円、同0・2%増を見込んでいる。

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