ホッティーポリマー 高分子素材で相次ぎ新製品

2013年01月29日

ゴムタイムス社

 押出成形技術で独自地位 HPフロック・LEDライティングユニット

 ゴム・樹脂 高分子素材の押出成形品の製造・販売を行うホッティーポリマー㈱(堀田秀敏社長、東京都墨田区東向島4―43―8 )。
 同社は高分子素材の押出し成形技術で独自の道を切り開き、近年、自動車分野や建築・土木分野を中心に高機能製品を相次ぎ市場投入しているが、このほど新たに静電植毛同等品を低コストで実現した「HP フロック」及び静電気特性に優れた「フレキシブル LEDライティングユニット」を開発、販売を開始した。
 「HPフロック」は今まで自動車のグラスランチャンネル等で採用されていた静電植毛加工を特殊加工で可能とし、コスト低減や環境性の向上を可能とした画期的な押出製品。静電植毛は接着剤を製品に塗布し、繊維を静電気の力で製品表面に突き刺し植毛を行うため、非常に手間が掛かり作業現場のクリーン化が困難であり、また2次加工となるためコストアップの要因となっていた。 「HPフロック」はその特殊な加工方法により、静電植毛のようにマスキングや乾燥作業が不要となりコストの削減が可能となる。また、静電植毛のように製造時プライマーや接着剤のような溶剤を多量に使用しないこと、及び乾燥工程の削減によりCO2の排出を削減出来るため、環境負荷が少ない製品の作成が可能となっている。標準のフロックはナイロン製で密度3・3dtx、パイル長0・5㎜。密度、パイル長、ポリエステルへの材質変更等も可能。また、HPフロックは色物の作成、1断面に数箇所の加工、及び形状にもよるが、同社の特殊滑性樹脂「スベアップR」との同時成形も可能としている。
 素材はTPOやTPS等のエラストマー、及びEPDMに対応可能であり、自動車用ウェザーストリップ・グラスランチャネル、テーブル、建築用ガスケット、テーブルエッジ、各種雑貨向けに販売を開始した。
 一方、静電気特性に優れる「フレキシブル LEDライティングユニット」は柔軟性があり独自のフレキシブル筐体とLEDを組み合わせた新しいライティングユニット。 LED静電気性能、耐環境性を実現した信頼性の高い製品。厳しい自動車規格をクリアし、かつ防水仕様(IEC529、IPX6)にも適合している。また、柔軟性の高い高透明樹脂筐体を用いること、及び曲げ耐性構造を持った特殊LED基板を使用することで、R50で曲げてもLEDが保護されるため自由局面に追従設置をすることが可能。サイズ・長さ・筐体色・筐体デザイン/LED個数・LED色を自由にカスタマイズして製作することが出来るとしている。主な用途は自動車用セーフティライト、自動車用内装照明、建築用、医療機器用照明等。

堀田秀敏社長

堀田秀敏社長