東海ゴム タイのOA機器向け部品子会社で起工式実施

2012年12月26日

ゴムタイムス社

 東海ゴム工業は26日、タイ国ラヨーン県のOA機器向け部品の製造・販売子会社で工場の起工式を執り行ったと発表した。
 起工式が行われたのはTokai Rubber Chemical and Plastic Products (Thailand) Ltd.(略称:TCP)。
 レーザープリンタや複写機などOA機器メーカーの間では、生産コストが比較的低く市場拡大も見込める中国や東南アジア諸国に生産拠点を新設する動きが広がっている。同社はこうした動きに対応し、既存顧客への製品納入体制強化と新規顧客獲得につなげるため、東南アジアの中心市場であるタイにOA機器事業で初となる海外拠点を2012年10月に設立した。
 起工式で大橋武弘常務執行役員(同社IT・エレクトロニクス事業本部長)は「OA機器メーカー様向けの機能部品生産拠点として、ここに新たな一歩を踏み出しました。お客様の満足を得るとともに、地域に密着し、ともに発展する会社を目指し、2014年春の量産開始に向けて準備を進めてまいります」と成長市場での製品供給態勢を充実させる決意を表明した。
 同社グループは2015年度を最終年度とする中期経営計画「2015年TRI GROUP 
VISION」で、成長市場であるアジア地域での市場獲得を重要な経営戦略と位置づけている。海外展開は自動車用品事業が中心だったが、今後は自動車以外の事業についても積極的に海外展開を進めていく方針。
〈TCPの概要〉
▽所在地=タイ国ラヨーン県イースタンシーボード工業団地
▽事業内容=OA機器向け部品の製造・販売
▽資本金=8億バーツ(約20億8000万円)
▽出資比率=東海ゴム工業100%
▽代表者=山口浩二社長
▽従業員数=約200名(2015年度見込み)
▽投資額=初年度18億円
▽工場面積=敷地33000㎡、建屋9000㎡
▽売上高=7億3200万バーツ(約19億円、2015年度見込み)

起工式で記念写真に納まるTCP関係者

起工式で記念写真に納まるTCP関係者

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