【ゴムシート特集】 日東化工 放射線遮へいシート

2012年11月20日

ゴムタイムス社

放射線遮へいシート 新商品開発を積極推進

日東化工

 日東化工の2013年3月期第2四半期決算(非連結)は、売上高はゴムコンパウンド事業における天然ゴム原料価格下落もあり48億5000万円、前年同期比1・1%増と小幅増収にとどまったものの、収益面は営業利益2900万円、同94・5%増、経常利益2000万円、同209・3%増の大幅な増益決算となった。中間純利益は1700万円で同293・3%増となった。
 シート・マット製品については、ゴムシートは期首の見込み通り推移したものの、前年同期は震災特需があったため、売上高は前年比減収となった。ゴムマットについても、クッションマットの販売は好調に推移したが、粉末ゴムマットの売上高が前年同期を下回り、シート・マット全体の売上高は7億4700万円、同7・8%減となった。収益面ではゴムシートは、品質の安定、歩留りの向上等により、黒字を確保している。今後自動車関係の需要は厳しいものになることが予想されることから、建築分野、復興関係需要の取り込みに注力する。
 新商品開発においても、放射線遮へい効果に優れたゴム材料の開発に取り組んでいる。環境負荷の大きい鉛化合物ではなく、環境性に優れた高比重の金属化合物を使用し、柔軟性に優れたゴムシートを重ねて使用することで放射線遮へい効果を高めることが可能になるという。除染処理後の保護シートとしての需要や建物関連での保護材といった需要をねらっている。
 また、同社は既に鉄道車両分野で欧州規格の難燃性規格(British Standards)を取得しているが、車両メーカー向けの開発、さらに車両以外の難燃用途に注力していくとしている。
 海外展開では、ベトナムの合弁会社ペンテックが成形品の製造販売で軌道に乗りつつあり、本年度は黒字計上できる見込みとなっている。今後は、新たにゴムシート製造設備を導入、主として自動車部品用のとして日系進出メーカーをターゲットに販売していく事業検討も進めている。

(2012年11月19日紙面掲載)

日東化工の各種ゴムシート

日東化工の各種ゴムシート