【ゴムシート特集】 入間川ゴム 新商品開発PTを組織

2012年11月14日

ゴムタイムス社

新商品開発PTを組織 価格改定は10月に決着

入間川ゴム

 入間川ゴム㈱は、5ヵ年の経営計画「清水プロジェクト」を推進しており、本年度は4年目を迎え、仕上げの年に備えて着実な事業基盤の構築に努めている。
 同社は「清水プロジェクト」において、日本市場の成熟化を見越し、売上高は大きな伸長を見込まず、収益体質の改善・強化を狙いに、不採算事業の縮小や製品の見直しなどを推進してきた。この結果、3期を経過して、生産面では人員配置転換により、少人数でも生産効率を図れる体制を確立、急を要する人員シフトについても対応可能となった。
 今年度は、7月に新商品開発プロジェクト・チーム(PT)を立ち上げ、ユーザーとの開発はもとより、新しいゴム材料の用途開発を専門的に開始した。
 「新商品開発PTは、技術と営業担当者が毎月1回情報交換を行い、それぞれの立場から意見を出し合って商品ニーズを洗い出し、それを通常業務にまで落とし込み、柱となる商品を生み出していくことが狙いだ。柔軟な発想を生かすため、メンバーは若い人を中心に構成した」(同社)。
 本年度上期(4―9月)の業績推移は、売上高は昨年の震災需要の落ち着きから計画対比では若干の減収ながら、収益面は不採算事業・製品の縮小効果から収益率の改善につながっているという。ゴムシートの価格改定も7月に汎用品を中心に適正価格への引き上げを目的に実施、需要家との粘り強い交渉の結果、10月に入り決着した。
 下期の事業展開については、小ロット・多品種での重電関連需要に期待を寄せており、幅広いアイテムでユーザーに提案、長いスパンでの供給を目指す考え。現在、難燃規格を有する鉄道分野の車両用ゴム製品があり、ゴム商社経由で中国、台湾、欧州など海外の鉄道車両向けとして、12年度の下期から13年度にかけて需要が出てくるものと期待している。
 国内のゴムシート市場は成熟化しており、ユーザーの海外生産拡大に伴い、機能シートの需要は海外にシフトしていくことが予想される。汎用のゴムシートは土木建築分野が公共投資や民間設備投資の活発化で需要が増大するが、先行きはまだまだ厳しい状況。
 入間川ゴムでは新たに組織した開発チームの早急の成果に期待し、高機能シートでの国内マーケットの開拓に注力する。

(2012年11月12日紙面掲載)

 

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