ワールド化成 インドのボーラ社と業務提携 海外市場で販売拡大狙う

2012年10月22日

ゴムタイムス社

天然ゴム、合成ゴムなどの多品目から各種材料を供給するワールド化成㈱(吉村泰郎社長)はこのほど、インド、ハリヤナ州の自動車用ゴム部品メーカー「Bohra Rubber Pvt.Ltd.(以下ボーラ社)」と業務提携を9月1日付で結んだと発表した。
 自動車メーカーは新興国を中心としたグローバル自動車市場の拡大に合わせて、グローバル生産を急拡大させており、コスト削減のための部品の現地調達率も高まっている。こうした中、同社は2年前からインド市場を視野にいれ、事業展開を進めてきた。そこで同社はボーラ社が日本のゴム部品メーカーとも技術提携をしており、品質や生産等管理面においても優れた企業と判断し、ボーラ社との提携に至った。今回の提携は先行する日本の提携企業とボーラ社の契約に抵触しない範囲で販売拡大に協力する内容となっている。また今回の提携において、同社はムンバイのBonbay Chemical & Rubber Products の協力を得て成約の運びとなったという。Bonbay Chemical & Rubber Products はインド全域にゴム原材料の供給体制を有しゴム産業に強い基盤を持つ企業。
  提携内容はワールド化成がボーラ社の製品をインド以外の日本および海外へ販売を行う。また日本の自動車部品メーカーがインドでゴム部品を必要とする際に、同社がボーラ社にOEM発注する。ボーラ社の製造品目は95%が自動車部品を製造し、その3分の1は自動車のヘッド周りの部品を提供している。社員数は220名。 
 「インドのゴム業界は思っている以上に、技術的にも、規模的にも発展しています。また検査設備等も日本に匹敵する以上に整っているので、価格的にもメリットがあり、十分に期待できます」(吉村社長)
 同社は今回の提携以外に、自動車の摩擦材に使用するカシューダスト・黒鉛・アルミ紛・銅粉等、インド産工業原材料の日本への輸入販売及び海外の工場への販売を展開する。

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